医者(医学生)のコミュニケーションが低いことが多いのは圧倒的に聞く能力が低いところだと思う。

自分の意見が絶対的に正しいと思ってしまう

日々大学病院で実習をしていますが、医師に質問しても『聞いているのはそことはちょっとズレている』と思うことがしばしばあります。

時間の無いかな実習をしてくれているので、ちゃんと説明できないということもありますし、そもそも自分の伝える能力が低いこともあると思います。なので、実習をしてもらっている医師に対してはちゃんと伝わらないことはしょうがないことだと思います。

しかし、医学生と話す場合は異なります。先日、大学の行事について学生間で決めなけらばならないことがあり、その推進メンバーに選ばれました。ミーティングで色んなことを話し合い、決めていくのですが、とある人物だけがどうしても自分の意見が正しいといって納得しない・・・ということがありました。様々な方法で議論をしてみましたが、何を言ってもこちらの意見を理解しようとせず、議論は平行線になってしまいました。

議論ですので、相手と自分の立場や考え方を理解し合って、わからない点をどんどん相手に聞いて論旨を明確にしていく・・・というのが議論の王道だと思うのですが、その人は何を言っても『それは理解できない』の一言です。何に対してどう理解できないのかを示してもらいたいのですが、示してもらえません。結局は疲れてしまって自分が折れました。

プライドが邪魔する

その人は学年でも成績が良い人です。しかし、医学的知識などをコミュニケーションするには問題ないのですが、アカデミックな話し以外のこととなると全くダメです。自分は頭が良くて、自分の考えが一番正しく、常に効率的・合理的である・・・と思い込んでいます。自分の意見が否定されることはプライドが傷つくので、そういう意見は絶対に認めません。

医学部あるあるですが、得てして『成績の良い人=頭が良い』となってしまいます。成績の良い人が言うことに対しては思考停止となり、なんでも『あの人が言っているんだから正しいに違いない!』となってしまいます。なので、成績の良い人でズレた感覚の人が多い学年は色々と苦労が絶えません。

世間でよく言われる『医者はバカ』

世間では『医者ってバカ!』と言われることが多々あります。『勉強だけできるバカ』というところでしょう。これは僕も賛成です。テストの点数を取ることにおいて天才的能力を発揮する人が多いだけで、世間知らず、常識知らずの医学生はわんさかいます。そういう医学生が将来医師になった時に、やっぱり勉強だけできる世間知らずのおバカさんなので一定の世間の人から『医者ってバカ!』と思われてしまうのだと思います。