結局のところ、99.9%の医者はウイルスとか免疫の専門家ではなく、他の研究者が書いた論文を読んで「エビデンス!」を得ている訳で、自分でエビデンス構築をしているわけでないので、あまり「◯◯はダメ」とか「◯◯の効果は絶対的!」みたいなことは言わない方がいいと思う・・・。

ツイッターの医師軍団

一般的には「医クラ」と呼ばれているツイッター上の医師軍団がいます。実名を明かして医療情報提供をしている人もいますし、大阪大学教授の忽那先生とかもやっています。匿名アカウントも多いですし、医師なりすましアカウントも多々あります。

この医クラの特徴として、

こういう態度が挙げられます。コロナに関しても話題となる情報が出ると一斉に群がります。面白いのは恐らくほとんどの人はその事象に対して一次情報(原著論文など)を読んでいる訳でなく、大勢の流れ(要はより多い意見の論調に乗る)にのっているだけです。有名アカウントのツイートに大勢の医クラが肯定のツイートをすれば、自分の意見をそれに乗せるだけです。全然自分で考えてない。何が正しくて何が間違いなのかが大切でなく、誰が言ってて、みんながどう言っているかが大切なのです。

イベルメクチンにしても多くの医クラはこぞって「効かない!」という論陣でしたが、効果はあるかもしれない研究が出そうです。詳しくもないのに、大勢が反対しているからその時流に乗って勢いでツイートする先生が多いようです。新型コロナに関しては専門家ですら正しい意見を持つのが難しいのに・・・。

みんなと同じことをするのが大事

医師は医学部時代から「まわりと同じことをするのが大事」とDNAに刷り込まれます。大学の定期試験や国家試験などなど、多くの場面でみんなと同じことをしていれば安心(=テストに受かる)です。確かにこれは非常に有用なテクニックではありますが、常にこういう状態であると自分自身で考える能力が低くなってしまうと思います。事実、大学の同期を見回しても勉強はできるが思考停止していて一般常識に欠けるような人が多々います。ツイッターをみていると「医学部時代から変わってなさそうな人」が多くいるみたいで辟易します。