医学部の留年と退学の再考

このブログの来訪者の多くは『医学部 留年』とか『医学部 退学』とかのキーワードでヒットしてくるみたいです。

医学部における留年

今日、サウナに入って十分に蒸された後、水風呂に入った瞬間にいままで心の奥底で眠っていた考えが電球がピカンと光るように思いつきました。

医学部における留年についてです。

もうみなさんもご承知の通り、他学部とは違い。医学部においては留年が当たり前です。昨今、特に”低学年クライシス”と行って大学1年や2年での大量留年が各地で生じています。

当の医学生においては『理不尽級の留年』のようになんとか大学側を悪ものにしようと躍起になっています。

でもまあ、大多数の医学生は留年などせずストレートに進級し、卒業していくので関係がない話です。

このような大量留年が増えたのは、昔よりも地域枠や推薦、AOなど一般受験組よりもモチベーションが低い層の医学生が多くなっているのが理由なのかもしれません。

留年は大学側からのメッセージ

ここからが本記事の中心となる部分となります。

留年というのは大学側の『今のままでの状態では国家試験に受かりません。』というメッセージではないか?ということです。

特に低学年での留年に対しては『CBTで篩にかけられるから低学年での留年など無意味』なんて声があります。

それはそれで正しい考えなのかもしれません。

しかし本当にそうでしょうか?

普段から不勉強で定期テスト前も勉強をしないけど、CBTとか医師国家試験とかの最重要試験の前はちゃんと勉強します、そんな人いるんでしょうか?

いるかもしれません。低学年で留年するような人でも時期がきたらみんなキチンと勉強するのかもしれません。

でも、その確たる証拠がありません。やるかもしれないし、やらないかもしれない。

だから、大学側としてはそういう『普段は勉強しないが、国家試験前には勉強する』と思っているような人たちに対して『それは甘いよ』という形で留年という判断をくだすのだと思います。

医学部における退学

続いて医学部における退学です。

医学部においては最長12年間在籍できるのが一般的です。また、同じ学年に3年以上滞在できない・・・というようなルールがある大学もあります。

国立医学部ではあまり退学になる学生はいません。私立では状況が違ってけっこうな数が退学になると聞いています。

医学部における退学というのは大学側が『あなたは国家試験に合格できない。』という烙印を押したと解釈できるかもしれません。もっとも、法に触れたことをして強制的に退学となる人はそうでない。ここでは勉強し試験を受けたけど留年を繰り返した人が対象です。

留年・退学に関する議論

以上が自分が考えた医学部における留年・退学の意味合いです。

ツイッター上でもこの件に関しては定期的に話題にあがるネタなのですが、どれも学生目線の言説が多く、大学側の立場に立った意見は少ないです。

まあ、究極的には『で?だから?』っていうようなものなのですが・・・。

パワハラ医師?木下博勝氏

医師といういうと青白くてヒョロッとして神経質そうなイメージと怒りっぽくて傲慢なイメージがあると思います。ただ、医学生をみているとそういう層はあまり多くないです。医師になったらそうなるのかな・・・。

外科系は怖い

外科系の医師はけっこう怖い人が多いです。外科系の教授は軒並み怖い。ま、怖いにも色々種類があって、ただ権力振り回しているだけの怖いと仕事に厳しいから怖い、のふた通りがありますね。

研修医やコメディカルを叱り飛ばすこともそれはそれで大事だと思います。そこに成長してほしいという想いが感じられればOKなのではないでしょうか?

今の世の中、なにかあればすぐにパワハラ、セクハラ、モラハラなどといってハラスメント化しますが、これは良くない傾向だと思います。

確かに、上司という立場を利用した無意味な恫喝ならばパワハラといってもいいでしょう。『俺のいうことを聞かなかったら左遷させるぞ』こういうのはパワハラでもいいと思います。しかし、なんでもかんでも『パワハラと感じればそれはパワハラ』という風潮は危ないと思います。

人間が成長するには叱られる経験が重要だと思います。本当に優秀なひとならば叱られる必要もないでしょうが、そういう人ならば叱られる場面に遭遇しないでしょう。人は誰しも未熟なので過ちをおかします。その時に適切に叱られる体験をしないとその人の成長曲線は鈍化してしまうと思います。

世の中では『私は褒められれ伸びるタイプ』と豪語するひといますが、褒められるポイントが無い人も多々います。それにアメと鞭ではないですが、褒めと叱りをうまく混ぜながら仕事を進めていくのが良き上司部下の関係ではないかと思います。

イメージ崩壊の木下医師

さて、ジャガー横田さんの配偶者として有名な木下博勝医師ですが、報道によると傲慢パワハラ医師の様子です。見た目の柔らかさからはイメージがつきませんよね。

それと、木下医師は杏林大学医学部を卒業されているようです。しかし、世間的に『エリート医師』とメディアではいっています。

wikiからの情報によると杏林大学を卒業したあとに東大の大学院を出て、東大の外科系の医局に入局したそうです。

医学系の大学院ってどこを出ても実質的に意味ない(医学博士の資格得るだけ)ですし、東大の医局に入るのもそう難しいものでもないと思います。要は学歴ロンダリングですね。

正直なところ、杏林大学を出て傲慢パワハラ医師になるなんて愚かも愚かですね。パワハラ騒動が真実だとしたらですが・・・。

自分はこのような医師にはならずに謙虚に医業を行いたいと思います。

新専門医制度は誰のためのものか?

医学生は医師国家試験に合格して医籍に登録すると医師になれます。医師になったら勉強が終わりかというと、そんなことはなくて仕事をしながら勉強しなければなりません。

専門医取るか?取らないか?

普通の医師であれば専門医を取ります。専門医とは内科専門医、外科専門医、産婦人科専門医などなどがあります。

要はその領域で一人前の医師者であるとのお墨付きがあることを示す資格です。

ただ、専門医をもっているからといって実際に臨床能力があるかどうかは別物らしいです。まあ、しかるべき施設でしかるべき疾患を経験して然るべき勉強をすれば取れる資格であります。運転免許のゴールド免許と同じかもしれません。運転はできるが上手いかどうかはゴールド免許ではわかりません。でも、一定年数は無事故無違反であった証になります。

医学生の高学年ともなると自分の進路を考え出します。自大学に残って研修&入局するか、はたまた、別の自大学のエリア外で研修をするかなどです。

ここ数年でこの専門医制度がガラッと変わりました。正直なところ、制度が難しすぎてよく理解できません。自大学に残り、どこかの医局に入るならばそこまで気にしなくてもいいかもしれませんが、遠方の医学部にいて、将来地元に帰るひと達はかなり慎重にならざるを得ません。

なぜなら、都道府県によってはその科に余剰人員がいると認定されてしまったら、専門医を取るための研修が受けられない可能性があるからです。

例えば『東京で耳鼻咽喉科の専門医を取るための研修に申し込めるのは毎年○○人まで』のように決められてしまいます。その人員の枠は大学病院を中心とする研修可能な病院に割り振られています。なので、まずは東京の当該病院で初期研修をすることが採用される近道になりそうです。もちろん、初期研修をその病院でやらなくてもコネなどで採用されれば問題ないでが・・・。

厚労省と既得権益の戦い

新専門医制度といい、初期研修のマッチングシステムといい、厚労省VS既得権益をもつ大学医局や日本医師会との戦いが裏に隠れている感じです。

厚労省は医師の地域偏在と診療科偏在を解消したい&大学医局の権力を無くしたい・・・と思惑なのだと思います。

逆に大学医局はマッチングシステムで安定的な新人医師の確保が無くなってしまったので専門医制度を使って復権を狙っています。

なので、本当の主役である医学生や初期研修医はないがしろにされている状態です。

厚労省は『制度さえ作って文句言う既得権益層を黙らせば思う通りに行くと思っている』と感じます。

制度を作るのはいいのです。日本の未来の医療のために頭の良い官僚が考えた策なのですから・・・しかし、最終的にそれを実際に行う医学生や初期研修医にもっと啓蒙したり情報連携したり、そもそも制度設計において医学生&初期研修医の考えを取り入れる考えはないのかな・・・と思います。

専門医機構を納得させるよりも、医学生&初期研修医を納得させた方が話が早いですし、なにより厚労省の思惑通りにことが進むと思うんですが・・・だって医学生はそういうことに関しては関心が浅いですし、興味がない人が多いです。『周りが良い』と言っているほうにくっついていく人ばかりですからね。

反大麻・反ワクチン派を論破するために必要なもの

ツイッター上では大麻賛成派と反大麻派、ワクチン賛成派と反ワクチン派で激しい舌戦が繰り広げられています。

大麻は是か非か?

日本では大麻の保持や利用は違法です。なので日本での大麻は反対です。しかし、ツイッター上でやりとりされているのは主に『大麻の効果』にあります。

要は大麻が健康に悪影響か否か、そこが焦点であります。

反大麻の総大将的なツイッタラーはTaka@救急医 (@mph_for_doctors)氏です。詳しくはよくわかりませんが、アメリカの大学に留学している偉い先生です。

大麻賛成派で有名なのは正高佑志 医療大麻のお医者さん@yuji_masatakaです。

自分は賛成でも反対でもなく、興味がありません。日本で禁止されているものを体に良いとか悪いとか論じあっても意味がないと思います。

議論のゆくえ

恐らく大麻が純粋に身体に良い影響があるとは現状考えられないでしょう。taka先生がデータで示している通りだと思います。大麻賛成派はデータ自体を信頼性のないもの、としているので議論は平行線になります。

そもそも医療系の論文なり統計というのは生データを信頼していることを前提としています。ここでいう生データとは患者の各種データです。

実はこの患者のデータというのは正確に取得するのは至難の技です。

例えば、とある病院の糖尿病入院患者で一年間で収縮期血圧が160mmHg以上になった人が何人いるか?を考えてみます。

血圧というのはちょっとしたことですぐに値が変化します。なので、血圧を測った時にたまたま血圧が高くなってしまった人もいるわけです。その一瞬上がっただけの患者を1とカウントするか否かは(示したい論文の内容にもよるが)難しいです。

しかも、それをカウントする役(多くは医局の若手医師など)によってカウントするかしないか分かれてきます。詳しくカウントのルールを決めてもいいのですが、やはりそれでも人によってカウントは違ってくると思います。

というのも自分もとある論文の生データをカウントするバイトをしたことがあるのです。その時、一部どっちにカウントしていいかわからないデータがあり、それは適当に処理しました。

なので、医療系の論文の生データはけっこう怪しいところがあります。だから、反大麻派のデータを信じない大麻賛成派の考えも頷ける部分があります。大麻賛成派もそのことを熟知していると思います。

そもそも論

そもそもの話になってしまいますが、ツイッター上で議論してもほとんどのケースが徒労に終わるものと思います。

ツイッターは匿名でのアカウントが多いですし、なにしろ140文字しか記述できません。

見ず知らずの匿名の二人が『権威ある論文でエビデンスがある!!』と叫んだところで相手が納得するわけがありません。

どっちが正しいとかそういうレベルの話ではないと思いますし、世の中『正しいことがすべて』とも限りません。

医師の中には『エビデンスがあること』に囚われ、それが全てで正しいと思っている人が多くいます。正に『病気をみて患者をみず』状態です。

間違っている医療情報を正したいと思うならば、リアルで直接対決するか、議論を避け、自説の正しさを証明するツイートを拡散させていけばいいと思いますね。

失敗する方法をやり続けてしかも『疲れた・・・』と愚痴ってしまうのは、僕にはクレバーな医師には到底みえません。

恋愛医学会炎上事件を考える

某都内のモテモテ(?)の医者が『twitter恋愛医学会』なるものを設置すると宣言した。これに対しtwitterの医療者界隈は少し荒れた。

自分もこのような医者の職業倫理に抵触する様なツイートは削除されるべきたと思っている。

本人は事の重大さがわかったようで当該ツイートを削除し火消しをしたようである。

twitter上のネタで済むのか?

確かにツイッター上のことであるのである程度のことはスルーでいいと思います。自分のツイッターもろくなことツイートしてないですし、模範的医学生でもないので一般的医学生の品性を下げている可能性もあります。

しかし、超えていい一線と超えてはいけない一線があると思います。

今回の『恋愛医学会』の良くなかったところは、一般的医療者(特に医師・医学誌絵)の職業倫理に触れてしまったからです。

職業倫理とは『医師としてのやっていいこと悪い事』を規定するものであると考えます。絶対的基準はないので、各々が異なった基準を持つものと考えられます。この各人異なる基準をもった職業倫理に抵触すると多くのひとが感じたのでこの問題が炎上したものと考えます。

であるからして、上記ツイッターのように恋愛医学会を擁護するシンパの中には『批判するヤツは非モテ』と叫んでいますが、根本的にズレています。

『特定の個人や団体を誹謗中傷していないからOKじゃない!?』というのもナンセンスです。

職業倫理を端的に述べているのは上記のツイッターです。これが全てを物語っています。

非モテがモテ医師のお遊びを批判しているのでもなく、
ツイートによって誰かを誹謗中傷していているのでもなく、
社会からの医師に対する信用信頼を毀損しかねない、からみんなが反応したのだと思います。

そういうとこんなツイートも出てきます。

何言っているかよくわかりません。

リアルな診療の現場で『○○内科専門医とオンナ200斬りで恋愛医学会指導医です』と患者に言っても信頼関係を保てえるのでしょうか・・・。

あくまでもツイッター上のお遊びであってリアルで言うわけないじゃん・・・と突っ込まれそうですが、ツイッター上では医療者でない多くのひとがコミュニケーションを取っている場です。というか、ツイッターのほぼ99%のメンバーが潜在的な患者と考えてもいいわけです。

だから、ツイッターで恋愛医学会云々を見た人の一定割合は『200斬りとか言っているゲスな医者が世の中にはたくさんいるらしい』と思ってしまうでしょう。

こうなるとこれまで先人が培ってきた医師の信頼が崩れ去ってしまいます。ただでさえ、千葉大医学部の強姦事件などで医師の信頼が失墜しかけている時代背景があります。

真面目に真摯に医療に取り組む医者が、一部のバカな医師によって『医者ってこんなもんか・・・』と思われてしまうのは、特定の団体を誹謗中傷している行為と同義ではないでしょうか・・・?

医学部をやめたい医学生のはなし

面白いことに医学部には『医学部やめたい!!』といつも愚痴っている学生が大勢います。今回はこういう学生について話してみたいと思います。

本当に辞めたいと思っている人

『医学部辞めたい』と言っていて本当に辞めたいと思っている人はほぼ0%と言っていいでしょう。

本当に辞めたい人は既にやめる行動に移しているか、休学の手続きをしています。本当に辞めたいひとは『辞めたい』なんて言ってられません。

休学する人の多くは本当に気の許せる人にのみ『辞めたい』とか『休学したい』とか相談しています。なので、多くの医学生は休学したことに気づかず、いつの間にか休学していた・・・という状況になります。

現状が辛いから辞めたいと言う人

実質このタイプが99%を占めると思います。医学部の勉強や実習が面白くなく、やることもいっぱいなのでやる気を失っている人たちです。

こういうタイプの人たちは総じて『文句や愚痴が多いものの、成績は良い』傾向にあります。

つまり、勉強・実習は嫌だけど現実的には一生懸命やっている、ということです。

自分のストレスを言葉で発散して、周囲に同調圧力をかけ、雰囲気を悪くするタイプです。そのくせ、自分自身はストレス解消されて勉強に励む、という感じになります。

医学生の半数程度は『面白くない医学部生活をなんとか面白くしようと前向きに努力している』と思うのですが、こういうタイプが近くにいると付き合いで同調せざるを得なく、結果として相手のストレスをこちらが受け取る形になります。

『こっちはなんとかストレス感じないように工夫しているのに、あいつといるとマイナス思考でストレスもらっちゃう・・・。』なんてことが良くあります。

自分はそういう人が会話に加わってくるとトイレに行ったりしてその場を去ります。そういう輩の話を笑顔で聞いていられないからです。。下手に同調しないと『マジメかよw』的な感じでこっちが変人扱いされてしまいます。

何も考えずに辞めたいと言う人

特に考えもなしに反射的に辞めたいという人もいます。周りに『辞めたい』と叫んでいる人がいると同調して『辞めたい』という人たちです。

同調しないと面倒だから言っているだけで、本人たちはその気はさらさらないです。

結論

『医学部辞めたい』と言っている人で本当に辞めたいと思っている人は実質皆無と言っていいでしょう。ただ現状が辛く、一時的な薬として『辞めたい』と言っているだけだと思います。

医学生専門予備校のはなし

医学生道場

世の中には医学生向けの専門予備校があるという。その名も『医学生道場』。

SNS医師が運営する予備校

これは医学部に入りたい高校生・浪人生が入るものではなく、医学生が進級・卒業・国家試験合格のために入る予備校だという。

時代も変わってきたものであると感じる。

大学を卒業するための予備校があるのだ。

体感的に、主な顧客ターゲットは私立医の学生であると思う。

それにしても説明が雑である。冒頭の画像を見てもらいたい。

これは医学生道場のHPのトップページである。

『心電図が1時間で理解できた。』

もちろん心電図の内容によりけりであるが心電図は1時間で理解できるような代物ではない。非常に難しいものだ。講義でも何コマも使って解説するようなものを1時間で理解できる訳が無い。怪しい、非常に怪しい。

価格表示なし!?

サイトには価格の表示がない。

恐らく、メール等での問い合わせで国立医なのか私立医なのか、勉強のレベルはどうなのか、通いか通信か、で値段は変わってくるのであろう。怪しい、非常に怪しい。

特に私立医なんかは開業医などの金銭的に余裕がある家庭が多いし、息子の勉強なんかに深く関わっている余裕もなく、法外な値段だったとしてもホイホイと払ってしまうだろう。

ホームページにある紹介Youtubeも限りなく胡散臭い。

講師は現役の医師らしい。医師を雇うとなると時給1万円くらいが相場だ。なので、会社の取り分も時給1万円くらいと考えると1時間で2万円くらいは少なくともかかると思われる。それに入会金やらなんやらで100万円近くかかることもあるかもしれない。

Dr.ハッシー

この医学生道場の運営者は2011年杏林大学卒の橋下将吉先生のようです。

ツイッターやtiktok、Youtubeで活躍されているようです。

ツイッターを見る限り、ツイッター医師芸人という感じがします。

『医療を誰にでもわかりやすく解説したい!!』というような意思は伝わってきますが、いかんせん安っぽすぎるし、バカっぽい。

SNSを駆使してクリニックの集客を狙ってるのかな〜という感じです。それにしてはネタに走り過ぎていてとても模範的な医師像には見えないです。私立医出身っぽさがあります。

やはり、医師がSNSを使って情報発信するならば”けいゆう先生”のようなスタンスが模範的です。

医師の多様性

もちろんこの橋下先生のやっていることを外野の自分があまりとやかく言うことはできませんし、医師のありかたなんて十人十色、好きなようにやればいいと思います。

しかし、金儲け第一主義感のある開業医がしょうもない医学生予備校を開いて稼いでいると思うと苛立ちを感じます。

医学部とテストのはなし

※埋め込みツイッターと本文はあんまり関わりはありません。

医学部といえばテストが難しい・厳しいというイメージではないだろうか?確かにそういう面もあるとは思うが・・・。

入試の方が格段つらい

医学部の学生の多くは難しくハードな入試をくぐり抜けている。AO入試など一部の試験形態ではそれほどハードではないが、そういう形態でもそれなりにハードではあるし困難な道である。

しかし、入学後、医学生は一気に価値観が変わってしまう。

医学部入試という高い壁を超えてきたのに学内の定期テスト程度で『辛い』とか『寝ないで勉強しなきゃ・・・』とかなるのである。

座学試験をすべて終えた今だから言えるのであるが、学内のテストは程度の差こそあるが、医学部入試と比べれば、みな平易である。

医学部関係以外の人だと『医学部は入試も難しいが、入ってからもテストが難しい』というイメージではないだろうか?

確かに科目によってはけっこう難しいものもある。自分もあえなく本試験を落ちてしまい再試験となった科目もある。

それでも学内のテストは平易であると考える。

なぜ医学部のテストが辛くなるのか?

医学部のテストが辛くなるのはなぜだろうか?

その解答は簡単明快である。

『テスト勉強を必要量行なっていないから』である。

全国の医学部においてテストの量、テストの期間はだいたい同じである。もちろん、テストの配置によっては期間が短くなったり長くなったりはする。この点についてはまた次回詳しく述べることとしよう。

さて、医学部のテストは主に2つの時期に行われる。

  1. 7〜9月の夏休みシーズン
  2. 1〜3月の春休みシーズン

7月と1月に講義が終わりだすと同時にテストが始まり9月と3月の上旬に終わるというのが一般的ではなかろうか。

量については学年によりけりだが、10〜20個のテストをこの期間に行う。

医学部における分化として『試験再現』というものがある。

試験問題を学生に割り振って記憶するのである。試験後、すぐに携帯で暗記した問題をメモって、それを試験対策委員がまとめて模範解答を作成するのである。

医学部の試験は毎年内容がガラリと変わることは珍しく(数年に一回は起こる)、再試験も本試験をベースにして作られるため試験復元は超重要資料である。

ちなみにこの試験復元は『過去問』となり学生全体・各学年に共有される。

そして、この医学部のテストにおいて80%の科目では『過去問』を何度も解き、出ている問題の内容に関連している知識をインプットしておけば”難なく”合格する。

であるから、つまり、医学部の試験は平易なのである。

医学部のテストが『辛い』と言っている層は、単純に勉強するのが嫌な人かもしくは『医学部自慢』である。特に『医学部自慢』は傍からみていると非常にお寒い人たちである。要は『医学部の私たちってあなたたちと違ってこんなに難しくて大量の勉強してるの。あなたたちとは違うんだからねっ!!』と言いたいだけなのである。

医学部じゃなくたってしんどいテストはある。むしろ、医学部のテストなんて楽な方。

医学部の誤った認識

全国に医師は30万人くらいいるし、医学生も全国で5万人くらいいます。医師界隈の人口ボリュームはそこそこあると思います。

しかし、このコミュティの人間はけっこう忙しいし、色々と隔離されたところに生息するのでどうしても医学部の常識は非常識になるし、コミュニティ外からみたコミュニティが正しく見られないことも頻繁にあると思います。

例えば、

国立医学部でも入学から卒業まで数千万円かかる・・・なんて思っている人もまだまだ多いですし、勤務医の給料が一千万円前後、なんてのもあまり知られていない事実です。

なので、医学部生が『医学部は入ったあともテスト辛い』なんて言う人が多いとそれを鵜呑みに信じてしまいます。『医学部のテストなんてたかが知れてるレベル』と感じている多くのひとは敢えてそんなことを言ったりしません。

ですので、医学部受験を考えている人は入学後のテストのことなど気にせずに医学部に合格することに専念した方がいいです。

医学部の休学のはなし

医学部に休学は付き物である。

当ブログのサイト流入者はまだまだ少ないが、その中でも『休学関連』の記事はそれなりに人気記事となっている。

各医学部において一年に2〜3人くらいは休学者が発生しているのではないかと思う。

弊学においても前期の時点で2人の休学者が出た。

詳しい状態はわからないものの、精神的なものであることは間違いないだろう。

医学部での休学というと、勉強についていけなくなった…というのが一番多い理由と思われがちだがそうでもない。

自分の知る限りではあるが勉強はあまり関係ない。

それよりかは人間関係である。

ある人と人間関係が悪くなり、常に顔を合わせるのが嫌になった…とか、男女問題のいざこざが原因の場合もある。

いずれの場合も気にせず過ごせば良いのだが、神経質な人間が医学部には多いのでそうもいかないようである。

中には計画的に休学(留学等)する人もいる。

休学しても復学ももちろん可能である。

しかし、前述の計画的休学者以外の復学はかなり難しいのが現状である。

制度上は問題ないが本人の精神コンディションが復活しないのである。

また、なんとか復学したとしても再度休学の憂き目に合うケースが大半であろう。

休学すると当然に下の学年に混ざる訳である。その学年が仲が良く雰囲気も良ければまだその後の展開は明るいが、自分さえ良ければいいみたいなギクシャク、常に疑心暗鬼となるような学年ならば復学後も辛い生活であろう。

また、休学者は休学者としてみられる。ただでさえ留年者にすら厳しい目を向けられるコミュニティなので休学者に対する風当たりは強いだろう。

ホワイトナイトのように寄り添って助けてくれるような人物がいれば心強いが、現実的にはそんな優しい人は皆無である。

休学とはつまり退学なのである。

でも退学することも悪いことでもないだろう。

恐らく学生時代よりも病院に出た方が辛いことはたくさんあるはず…

早めに人生の方進転換ができて良かった…と考える方が得策である。

法医学ドラマ人気と医学生

今クールのドラマはなんと2つも法医学のもがあります。実は『科捜研の女』も半分法医学みたいなものなので3つあると言ってもいいかもしれません。

法医学は医学生には不人気

一般的にドラマなんかでは法医学ものは人気ですが、医学生に法医学はまったく人気がありません。

医学部の3年生か4年生あたりで法医学の講義があるのですが、出席している人数は劇的に少なく閑古鳥がないています。

法医学は司法解剖や中毒死の研究、親子鑑定などのDNA研究などが含まれます。一番有名なのは司法解剖だと思います。講義も司法解剖の症例を題材に異状死や突然死などの特徴を解説する、というものです。

正直なところ、医師は病をもった患者を相手にし、死んでしまえばその時点で医学的な仕事は終わり・・・と思っている人が多いと思います(もちろん遺族へのケアは仕事として含みます)。

死んでしまった後の死体現象(死斑、死後硬直など)を覚えてどうする?死んでしまった人は戻らないよ?なんて思っている人が多いのではないでしょうか?

講義は解剖中の臓器の画像もふんだんに使われますので気分を悪くする学生もいるようです。そんなこんなで医学生は法医学に興味がありません。

法医学ドラマの面白さ

法医学ドラマは面白いと思います。自分も以前放送していた”アンナチュラル”は毎週楽しみにしていたくらい好きでした。

今回の2つのドラマの”サイン”の方はかなり面白いだろうと期待しています。

もうひとつの”朝顔”はマンガである程度読みました。けっこう面白いけど盛り上がりに欠けるかな・・・と個人的には思っています。

法医学ドラマの共通点として『法医学者が事件捜査に協力する』という描写があります。

法医学者と警察官がともに捜査を行い、事件を解明していく・・・この過程が法医学ドラマの面白さです。

しかし、実際の法医学者は基本的に捜査に協力しないようです。現場に行くことも原則ないそうです。そんなことしていたら仕事にならないそうです。

希少人種である法医学者

そんなこんなで医学生から法医学は人気がないので、法医学教室に入局する医師は天然記念物レベルらしいです。

各医学部に5〜10年にひとり入局する人がいるかいないかのレベルらしいです。なので、どうしても医学部教授になりたい!というひとは法医学者を目指してみるのもいいかもしれません。ライバルが驚くほど少ないです。

よく聞く職業『監察医』

それと法医学に関連してよく聞くのが『監察医』です。

監察医は東京、大阪、神戸などの一部の地域にしかいません。

これらの地域で起こった『犯罪事件性は無いが解剖するべきである異状死体』を解剖するのが監察医です。

例えば、表面の観察してもわからない、死後CTをとってもわからない、病院にも通ってもいない・・・でも根拠不明の異状死体。こういったものが監察医に回ってきます。

こういった死体の中には致死的な感染症(可能性は低いがエボラ出血熱だったりSARSだったりMERSだったりする)の可能性があり、そのような場合は早急に緊急自体宣言しなければなりません。

例えば、中東に出張したサラリーマンが帰国後、自宅のベッドで死んでいた。外傷など見た目では異常はみられない。こんな死体があったとして、単なる突然死で警察が片付けて、でも本当はMERSでした、警察官も罹患してスーパースプレッダーとなってパンデミック発生・・・なんてこともあり得ます。

こういう公衆衛生的な側面を監察医はもっています。また、事件性はないと思っていたが、解剖を行うことで新たな事実が判明し、刑事事件に発展・・・なんてことも監察医の解剖ではありえます。

個人的には監察医の方がドラマにした方が面白いと思います。アンナチュラルの舞台は半官半民の監察医事務所みたいな設定でしたね。