今回は医者のキャリアパスについて語ってみよう。

公務員や民間企業とはかなり違ったキャリアパスがそこにはある。

まずは基本的事項から

大きくは基礎医学の研究者になるか臨床医になるかで分かれます。でも、ほとんどの人は臨床医になるのでここでは臨床医について語ります。

医学部を卒業した研修生は全国の研修医受け入れ資格のある病院に入職し、初期研修を行います。

どの病院に入るかは医学部6年生の時におこなうマッチングというシステムによります。いわゆる医学生の就活です。

研修医受け入れ資格のある病院には大きく分けて

  1. 大学病院
  2. 市中病院

に分けることができます。

ここでいう市中病院には例えば都立広尾病院などの公立のものもあれば、徳洲会病院のような私立の病院も含まれます。

出世思考のひとは大学病院で勤務医を続けますが、そうでなく、自分の医療を行いたいとか自分のペースで仕事をしたいひとなどは市中病院で働きます。

大学病院と市中病院の違いはたくさんあるのですが、細かいところは別の記事にまかせます。

研修医が終わると晴れて一人前(?)の医者になれます。やろうと思えばこの時点で開業もできます。

ただ、多くの医者は病院に勤める勤務医で一生を終えます。なかには親のクリニックを継いだり、自分で開業する先生もいますが全体からしたら少数です。

株式会社医療村に就職するようなもの

全国で医者は30万人ほどいます。病院やクリニックは全国にたくさんありますが、結局はどこも”病院”であるので、民間企業でいえば全国の病院は支店のようなものです。

『じゃ、本社はどこ?』と言われれば、大学病院にあたるようなものかもしれません。

さて、日本にも従業員30万人クラスの企業はあります。例えばパナソニックなどがあてはまります。

なので、医者コミュニティはパナソニックとかと大きさの面でも似ています。

噂はすぐ広まりますし、誰それの業績だとかもすぐに広まります。

民間企業の部署にあたるものは”整形外科”とかの科に当たると思います。んで、整形外科学会とかが、部署の会議にあたると思います。

取締役会議にあたるものが日本医師会です。

 

長くなってしまったので続きは次の記事で・・・