コロナ体制下の病院見学

コロナ第一波が落ち着いて来ましたが、病院見学の再開のメドはたっていません。探せば見学を受け入れてくれるところもあるでしょうが、行きたい病院を見学しないとあまり意味がありません。

オンライン病院見学

社会がこういった状況なので病院見学もオンラインで行なっているところが多いです。

レジナビといった医療関係のリクルート情報会社が特集を組んで有名病院などの病院紹介動画を公開しています。

また、病院が独自に紹介動画を作成して、自施設に所属する初期研修医を使って後輩にラインで情報共有しているケースも出てきました。

病院紹介動画の内容

正直言ってオンライン病院見学の動画はあまり意味がないと感じました。ホームページに書いてある内容が多いですし、初期研修医の座談会みたいなコーナーも無難なことしか言ってません。

病院見学で重要なのは実際の職場の雰囲気をつかんだり、上級医と研修医の関係性、はたまた当直がどういう体制で月に何回あるか?、実際の給料はどれくらいになるか?を確かめることです。

当然、このようなオンライン病院紹介動画ではここらへんのことは知り得ません。

ZOOM病院見学

少人数ですがZOOMのようなオンライン会議システムを使用して病院見学(というか病院紹介)を行なっているところもあるようです。

どこまでざっくばらんに回答がもらえるかわかりませんが、それなりに役に立ちそうな気がしています。コロナが流行している体制下では今後このようなオンライン会議システムを使った病院見学が主流を占めるかもしれません。

早め早めの病院見学

自分はすでに20を超える病院を見学しました。まわりの人からは『そんなに見学する意味ある?』なんて挑発されていますが、全国の病院をお客様待遇で見学できるのはいまこの時期だけだったのでよかったと思います。しかも、after コロナではリアルな病院見学というシステムは半永久的に無くなってしまうかもしれません。そう考えると、早め早めに病院見学をしておいたことは非常に貴重な体験であったと思います。残念なのはまだまだ行ってみたい病院があったことです。

MARCHコスパ最強説

ツイッター界隈の医クラではちょっと前になりますが、この埋め込みツイッターが話題になりました。

MARCHとは?

MARCHとは明治(M)、青山学院(A)、立教(R)M、中央(C)、法政(H)大学の頭文字です。だいたい同じくらいの偏差値と人気があります。最近は明治の人気が高まっています。

その他にも早慶上智とか日東駒専なんていうくくりもありますね。早慶上智にICUを加えるとか加えないとか色々ありますよね。時代によってちょこちょこ入れ替わりがあると思います。

MARCHのコスパ

これは自分の個人的な感想なのですが、MARCHで美人というのはコスパ高いのかもしれませんが、なんか中途半端です。

正直なところ、早稲田慶応とMARCHなんてそこまで難易度も変わらないので、どうせなら『早稲田慶応で美人』というのが最強のコスパなのかもしれません。ラーメン屋で普通のラーメンを頼むのか『トッピング全部乗せ』で頼むのか?そういったレベルの話のような気がします。

また、早稲田や慶応に入学すれば周りは全員高学歴です。MARCHの人でも早稲田や慶応、東大の人たちと出会うのは難しいことではない(特に美人なら)ですが、早稲田、慶応に入った方が出会う母数は果てしなく広がりますね。

というかなんかMARCHという響きが嫌。高学歴でもないし、低学歴でもない・・・非常に微妙な立ち位置にいる大学群だと思います。

ただ、人生で何に重きを置くか?の価値観は人それぞれですから社会で最低限必要と思われる学歴(大学)に最少の労力で入り、人生を謳歌する・・・というのはそれはそれで正しいことです。あくまで上記に書いた事柄は自分の感想・感覚です。

コロナ下の医学部の病院実習

各医学部の病棟実習は中断されているところが多く、映像実習というよくわからない実習を行なっている(ところが多いと思う)。

コロナ時代の病棟実習

こういったご時世なので医学部5年、6年で行われる病棟実習は病棟では行われずにインターネットを介して映像授業が行われている。

各大学趣向を凝らしている・・・と思いたいが、おそらくどこの医学部も大した価値のない映像授業を行なっているだろう。

・・・と書くと大学側に批判的と思われるが、そうでもない。いやこういう感じでいい。座学講義に毛の生えたレベルの今の映像授業で良い。毎日のdutyな時間も少ないし、課題もそれほど面倒でないからだ。

コロナ対応で何かと忙しい大学病院の手を煩わせるのはこちらとしても気が引ける。だから”なんとなく実習してる感のある映像授業”で十分なのだ。

そもそも、リアルでの病棟実習もあまり身になるものでもない(弊学のは)ので、このまま2年間は映像実習の時代が続いてもらっても一向に構わない。

時間余りの時間に何をするか?

映像実習の拘束時間は短いので、毎日相当に暇である。

なので自分は国家試験用の映像授業を毎日コツコツとみています。自分はmedu4という会社を利用しています。講師のDr.東海林穂澄は東大Ⅲ出身のエリート。講義内容も教え方も良く、一気に医学的知識が高まるとともにモチベーションもアップします。

近年の国家試験はこのような医師国家試験対策の映像授業会社のクオリティーが上がっており、また、国試勉強開始時期の早期化が強まっており試験自体が難しくなっています。国家試験はだいたい毎年90%の受験者が合格しますが、母集団のレベルが上がっており、90%取るのが難しくなっています。

ですので、今この天が与えた時間を国家試験の勉強にあてない理由はどこにもありません。国家試験の勉強しても全然時間あまりますしね・・・。

恐らく、いま国家試験の勉強をしていない人は試験前にかなり苦労するでしょう。まあ、国家試験が難しくなったといっても実際はそこまででもありません。いつの時代も前もって計画的に勉強している層は合格します。問題は国家試験の意識が高くも低くもない中間層です。こういった層は全体の勉強の進捗具合の雰囲気をみて勉強を進めることが多いです。なので、こういった層で出遅れ気味になっている人たちが残念ながら不合格となると思います。

最後の自由時間

学生時代は社会人と違って時間に余裕があります。コロナ下でさらに時間に余裕をもっているのがいまの学生です。

ですので、自分は国家試験の勉強に加えて英語での医学の勉強(usmleではない)と新たな語学をひとつ勉強しはじました。

マッチングの面接で『コロナで実習ができなかったと思うけど、何に時間使ってた?』なんて質問があるかもしれません・・・。

未来を生き抜く免疫パスポート

日本のコロナ情勢も一段落ついたのでしょうか?しかし、依然としてウイルスの脅威がどれほどのものかはわかりませんし、ワクチンや特効薬開発も進んでいない今日この頃です。

免疫パスポート

新型コロナに罹患して回復した人だけがもつというコロナウイルスの抗体。これがキチンと新型コロナウイルスに対して抗体として働くのであれば、この抗体をもっているひとに対して免疫パスポートを発行してもいいと思います。しかし、いまアメリカなどで検査して認められている『新型コロナの抗体』は再度罹患したときに正常に働くかどうかは未知数と言われています。ですので、現段階では抗体が検出されたとしても免疫パスポート的なものを発行する意味は薄いと思います。

新型コロナ罹患パーティー

アメリカなどでは抗体を獲得するために敢えて新型コロナに暴露されるパーティーに参加するひとが増えているようです。緊急事態宣言で就業がままならない人たちにとっては経済のストップは死活問題であり、さっさと新型コロナに罹患して抗体保有してしまった方が仕事ができるじゃないか!!ということなのでしょう。確かに気持ちはわかるところです。自分も自分が死なないという予測が立つなら(実際は予測など不可能)効くか効かないかわかりませんが、さっさと抗体を持ちたいです。しかし、日本の現状を考えると積極的に抗体をもつ必要性もまだ感じないところではあります。

新型コロナの遺伝子変異

さて、自分としては新型コロナ罹患パーティーなるものは反対派ではあるのですが、そういうことを行なっている人たちを非難することもできないです。なぜなら、ウイルスというものは変異するものであり、新型コロナとてウイルス。この先、凶暴なウイルスに変異するのかただの風邪ウイルスにトーンダウンするのかはわかりません。もし、凶暴なウイルスに変異した時に、変異する前の新型コロナウイルスの抗体を持っていると重症化しない・・・としらどうでしょうか?現に日本をはじめアジアの地域では欧米に比べて罹患率も死亡率も低くなっています(データに信頼性が高く無いので諸説あると思いますが)。これについては元々もっている遺伝子によるもの、幼児期にBCGを投与しているなどなどありますが、新型コロナが中国で発生されたものとされていることを考慮すると、もともとアジアに存在していたコロナウイルスに対する抗体をアジア人は保有していた・・・と考えられます。コロナウイルスにも色々な株があり、アジアに多く存在する株に常に罹患しているアジア人は新型コロナウイルスに耐性があると考えても矛盾はしません。

新型コロナパーティーは悪か?

やはりどう考えても効くか効かないかを考えなくても、新型コロナの抗体は欲しいところです。ウイルスの悪性化次第によっては、いま罹患して回復したひと以外は更なる死亡率を叩き出す”新型”新型コロナウイルスと対峙しなければならなくなると思います。こう考えると、いま病院の最前線で診療に当たっている医療関係者は無症状の罹患者も多くいると思うので、”新型”新型コロナウイルスに対して協力な武器を持っているのかもしれません・・・。

乱世のエビデンス厨

医学や医療を行なっていく上でエビデンスは非常に重要なのはわかるのですが、新型コロナウイルスみたいな未知のものに対してもエビデンスを求めるってどう思いますか?

エビデンスでしか動けない医者

医療っていうのはエビデンスに基づいたガイドラインに沿って行うのが中心だと思います。エビデンスの無いものについては病院内でしかるべき議論を行なって、患者同意を取ってから治療を開始するのだと思います。

確かに医療にエビデンスは重要です。基本的にはエビデンス命です。

日頃からガイドライン通りにしか診療をしていない医師はエビデンスしか信じないと思います。エビデンスの無いものは価値がなく、何かあれば『エビデンスは?』という切り返し。これは医師に限らず医学生でも同じです。

例えばAIDSのようなまだまだ未知の病気について、新しい考え方を医学生としても聞いてもらえないし、議論にもなりません。教科書に書いてない事柄や権威のあるモノや人物以外のことは聞く耳をもたずです。

新型コロナにエビデンスは必要か?

新型コロナの診療においてもエビデンスは重要だと思います。しかし、どこの国もどの機関も新型コロナを必要にして十分な分析を可能にする情報を持っていないと思います。だから、少々科学的な手順から外れているような研究も受け入れられるべきだと思います。

ツイッターの埋め込みのように、疫学研究をするには条件が悪いようなものでも、何かしらの意味や発見があるはずです。政府やWHOなどの組織は図体が大きいので機動的な動きをするのは難しいです。ひとりの医者ができる範囲で取れる情報でエビデンスを完璧に満たすのはかなり厳しいです。

代替案のない否定は無意味

『何かの行動に対して否定だけして代替案のない人』というのは非常に多いです。正直なところ、否定するだけなら小学生でもできます。ただの文句です。

否定と代替案はセットでないとコミュニケーションとして成り立たないと思います。今回のナビタスクリニックの調査に対して『科学的な手順を満たしていない意味のない調査』と否定するのは良いのですが、その否定した医師は新型コロナに対して何をしているのでしょうか?一緒により良い調査になるように手を貸してあげればいいんじゃないでしょうか?

医学生のレベルでもこういった『否定はするが代替案は無い』人たちはいっぱいいます。80%の医学生はこういう系の人です。下手すると『ツッコミどころが満載笑』みたいな態度を取ってくる人もいます。そういう人に『じゃあ代替案ありますか?』って聞いても返事は無いんですよね。あったとしても議論に値しないような稚拙な案だったりします。

今回のナビタスクリニックの調査を軽々しく否定した外科医の先生には、実行可能な科学的手順を踏んだいち開業医ができる新型コロナの疫学調査の方法があるか聞いてみたいですね・・・。