医者の中でも花形である外科医。今回は外科手術の大変さについて考えていこうと思う。

術野がせまい

開腹手術をする場合、なるべく手術の侵襲を少なくするために切り口はなるべく短くします。そうすると必然と術野(外科医が手術をする範囲)はせまくなります。せまい中で血管や神経を同定しながら患部を電気メスで切っていくのでかなり大変な作業となります。

立ちっぱなし

脳外科の手術や眼科の手術などでは座って行うものもありますが、一般的に手術は立ちっぱなしで行います。難しさによって異なりますが、10時間越えの手術なんてザラにあります。しかも、便所スリッパみたいなのを履いて手術している外科医もみたことあります。せめてクッション性の高いスニーカー履けばいいのに・・・と思いました。

人間の内臓は個性が強い

心臓、肺、肝臓、脾臓、小腸、大腸など、人間の基本的な臓器において個性が強くでることはあまりありません。しかし、血管の走行や分岐、神経やリンパの走行などは個性が強くでます。ある程度は典型的な形はあるのですが、ひとりひとり異なることが多いので見分けるのが大変です。動脈と静脈を間違って切っては大問題ですし、誤って神経を切ろうものなら取り返しのつかない障害が残ることがあります。

心臓、肺、肝臓、脾臓、小腸、大腸など、人間の基本的な臓器において個性が強くでることはあまりありません。しかし、血管の走行や分岐、神経やリンパの走行などは個性が強くでます。ある程度は典型的な形はあるのですが、ひとりひとり異なることが多いので見分けるのが大変です。動脈と静脈を間違って切っては大問題ですし、誤って神経を切ろうものなら取り返しのつかない障害が残ることがあります。

たいていの場合、手術は3名ほどの外科医で行うことが多いです。いまは開腹手術の数はそこまで多くなく、腹腔鏡下での手術が多いです。これにはモニターがついているので、それをみんなで見ながら『これは○○動脈だ!!』みたいな感じで情報共有しながら手術を進めています。

癌は臓器内にある

たいていの場合、悪性腫瘍である癌は臓器の内部にあり、臓器の表面を見ただけではどこを切ればいいかわかりません。なので、エコーなどで癌の場所を特定して切っていきます。大きい癌であればエコーでもわかりやすいですが、小さい癌であるとエコーでの同定は難しく、切る場所を決めるのに時間がかかります。

最後に・・・

外科は花形ではありますが、昨今、外科医を志望する人は減っているようです。内科とは違ってダイレクトに治療ができるダイナミズムが外科にはあります。なお、手術のあとはなぜか焼肉を食べたくなるようです。