いま全国の医学部において低学年(1年生と2年生)で大量に留年する(20人程度)ケースが頻発しています。

これを全国医学部長・病院長会議では医学部における『低学年クライシス』として問題視されています。

カリキュラム変更が原因?

全力医学生調べによると、低学年クライシスの原因は医学部の”カリキュラム変更”によるところが大きいということでした。

いま医学部がアメリカの基準に合わせるために病院実習の期間を長期化しています。

それに伴い、講義の前倒し化、集中化が進んでいます。

今までは多くの医学部で一年次はほぼ教養科目のみで、医学の専門科目はお遊び程度のものであることが一般的でした。

しかし、いまは一年次から生理学、生化学などの基礎医学を配置する大学も増えてきています。

変化に弱い医学生

基本的に医学生は変化に弱いです。

『先輩が言うには・・・』
『去年と同じっしょ・・・』

的に時代の変化に無頓着な人が多いですね。

なので、カリキュラムが変われば、例年までの勉強量じゃ足りなくなっているのに、適正な量の勉強をしません。

『先輩たちがなんだかんだ言って一年生は余裕。留年することないっしょ笑』みたいに考えている人が学年の中心人物だと一気に学年全体に波及して、勉強しないムードが醸成されます。

この

  • カリキュラムが変更した
  • その変化に対して対応しようとしない

が低学年クライシスの原因だと思います。

20人の留年生

低学年クライシスに陥った医学部の雰囲気は最悪だと推測されます。

こういった医学生は反省することなく、留年の原因を大学側になすりつける傾向があると思います。

『この大学はカリキュラムはクソ』なんて言ってます。

自分の大学でもプチクライシスは起こっていますが、留年生は反省の色なし・・・です。

ものごとの感じ方は人それぞれですが、うちの大学のカリキュラムはそんなにキツくないとは思うのですが・・・。

もうひとつの原因

低学年クライシスのもうひとつの原因として『集団カンニング』が挙げられます。

これは全国の医学部で横行されている現象かと思います。

医学部のテストといえばカンニング。それぐらいありふれたものです。

特に部活単位で行うことが多いです。仲が良い部活同士で連携するタイプもあります。

カンニングに関してはまた今度じっくり記事にしようと思っています。

あまりに非常識なカンニングが行われると大学側も看過できず、集団一発留年が発動されます。

だいたいどこの医学部でも一年にひとりくらいはカンニングで留年しています。