自分が初期研修を行う病院に求めるものについて語ってみたい。

規模がそれなり

初期研修を行なっている病院はベッド数が300〜1000超というところが多いです。

自分は600床をひとつの基準にして、これ以下の病院は基本的には候補から除外しています。

病床が少ないということは指導医の人数も少なく、外来患者数も少なく、受け入れ救急車数も少ないと考えます。

研修医時代はどれだけ症例数を経験できるかが勝負だと感じています。

実際には500床レベルでもいいと思いますが、400以下はいまのところ全くの候補外にしています。

診療科が多い

これも病院の規模とリンクする項目かもしれませんが診療科の多さも重要視します。

実際にローテーションするか否かはべつとして無い診療科のことは学べません。診療科があれば、ローテーションしなくても人間関係を作れば休みの日に手伝うことも可能だと思います。

心臓血管外科が独立してあるの基本かもしれません。麻酔科と緩和ケアとペインクリニックが別であるところもいいと思います。

それなりの規模でも耳鼻咽喉科とか皮膚科とかがない病院もありますので、そこらへんもチェックしておきたいです。

内科と救急が充実

内科は医者としての基本だと感じています。外科に進もうが何科に進もうが内科の基本ができていないと、ちょっとマズい医者になってしまうような気がします。

また、救急科の素養も大事だと思います。

仕事外で急病人がでたときに初期対応のできない医者にはなりたくないです。

それと救急科に進むなら別ですが、救急をどっぷり学べるのは初期研修中が精神的にも体力的にも適していると思います。

病院の規模にもよりますが少なくとも1日20台以上の救急車を受け入れているような病院がいいと思います。

それとできればCPA(心肺停止状態)で救急車に乗ってくる患者さんの数もそれなりの数があった方がいいと思います。

都会過ぎない

研修医時代は仕事に没頭したいと思っています。なので、都心部などで電車通勤は絶対嫌です。満員電車に乗って医者業務とか医者になる意味が半減してしまいます。

通勤時間に時間を使うなら働いて手技を磨きたいですね。

都心部で病院近くの物件に住むのもいいですが、ただでさえ少ない給料なんで家賃で消化させたくないですね。

なので、ほどよく都会に近く、できれば病院近辺に借上げの社宅があるところがベストです。

学閥がなるべくない

ゴリゴリの学閥がある病院に入ってしまうと大変な気がします。特に私立卒の強い病院(K応大学とか)に入るとかなり肩身のせまい思いをしそうです。

なるべく全国から広く研修医を集めている病院が健全だと思います。

でも、そういう病院って同じ大学から二人は採用しないであろうから、もし学内で同じところにマッチングする人がいたらライバルになってしまう。

当直回数が多過ぎない

当直回数も気になるところです。だいたいどこも月に3〜8回ってところが多いです。

3回のところと8回ってだいぶ違いますよね。8回だと週に二回くらいは覚悟しなきゃなりません・・・。

さすがに週二回の当直はキツいな、と思います。

番外編

院長が母校出身者である。これは何気に良い目の付け所だと思います。自分が求める条件が揃っていて、さらに院長が母校出身だと鬼に金棒だと思います。なんだかんだいってみんな母校好きですし。

空港が近い。これもかなり高ポイントです。たまにある土日連休で沖縄とか近場の外国なんて行けちゃいます。空港から遠いとなんだかんでいって現地につくのが夕方とかになってしまうので、土日に行こうとは思いません。空港至近ならばうまくいけば午前中に現地に着いちゃいます。しかもギリギリまで遊んで帰るのも可能ですね。

倍率が低い。初期研修のマッチングにおける倍率はだいたい1〜8倍くらいになってます。人気病院なら8倍以上もありますので、かなり難しい戦いとなります。なので、自分の希望に合う、かつ、倍率が低いところを狙うのも手でしょう。