ついに私立大学医学部が縁故入試を正面切って開始した模様です。個人的には良いと思っています。

今まで無かった縁故入試

逆になぜ今まで正式に縁故入試をしてこなかったのだろう・・・と思います。私立大学医学部は学費が高いので卒業生の開業医くらいしか払えないレベルです。また、地域の開業医を承継していくためにもある程度縁故入試は必要悪だと思います。

東京医大に端を発する医学部入試不正発覚ですが、各大学の調査も終わり事件はもうすでに過去のものとなっているような気がします。そんなところでの縁故入試の開始です。

ま、縁故入試といっても定員7人とらしいので『それぐらいいんじゃない!?』と思ってしまうレベルです。というか、縁故入試を正面切って大々的にやるんだから、もう絶対に一般入試では出身や年齢による差別はしないですよね?って話です。恐らく、もう差別はしないだろうとは思いますが・・・。

問題は入試の形式

縁故入試はいいのですがひとつ問題があります。それは入試の科目です。理系科目は数学ⅠAと理科基礎だけらしいのですが、このレベルの理数系の能力で医師になっていいのでしょうか。

恐らく、医学部自体を卒業することや国家試験の合格はこれくらいの理系能力でも突破するのは可能でしょう。しかし、根本的な勉学に対する姿勢が整っていないので、医師になってからが大変だと思います。じっくりどっしり落ち着いて勉強をしたことがない人が、医師になってから臨床能力をつけるための勉強をちゃんとするとは到底思えません。医師免許はもってるが、かなりのヤブ医になってしまうとオチです。そういうレベルの開業医でもいいのかもしれませんが・・・。

他の私立大学医学部も続のか!?

今回は石川県の金沢医科大学の話です。例えば東京慈恵会医科大学や日本医科大学などの都心部の私立大学医学部が同様に縁故入試枠を作る流れになるのでしょうか?

自分はそうは思いません。やはり、正面切って縁故入試をやる、しかも入試のレベルが相当低いなんて名門私立大学医学部であったらカッコがつかないと思います。地方の底辺私立大学は真似する可能性はあると思います。

それにしてもこの縁故入試が倍率何倍になるかとか受験料がいくらか?とかが今後気になるところですね。