さて大変なことになっています。神奈川県庁で過去最大級・世界に類をみないレベルの個人情報が流出してしまったようです。

悪いことをするのがニンゲン

なるべく性善説の立場で生きていきたいですが、そうもいってられないのがこの世の中。基本的に他人は信用しちゃダメな方が人生の場面では多いです。

たとえ、一見誠実そうな業者でも今回の大惨事を招いたように信じられなようなことが起こり得ます。

今回の事件は末端の社員が『あれっ、このHDD廃棄しないで売ればいんじゃね?』的なノリでやったことだと思います。当然、役員レベルの人たちは寝耳に水でしょう。だがしかし、キチッと仕事を管理していなかった現場レベルの監督者と役員は全員クビレベルいや立件されてもおかしくないのではないでしょうか。

企業においては性悪説にたち、ニンゲンは必ず悪いことをする、という風に考えて色んな業務を進めていく必要があると思います。

医療現場で考えてみる

医療現場でも似たようなことは起こっているのではないでしょうか?

患者の個人情報が書かれた紙媒体の資料やデータが会議などで使われて、終わった後に『これシュレッダーしといて!』なんて頼まれる。事務方の若手職員が引き受けますが、なぜかカバンにしまって家に帰ってしまい、普通にゴミとして出すがそこから流出・・・。

はたまた、臨床研究のために使う患者個人情報を紙で出力し、家に持ち帰って論文を書いたが、その紙を奥さんに廃棄を頼んだが、奥さんはシュレッダーせずに普通にゴミを出し、流出・・・。

廃棄を依頼した側は相手がちゃんとやってくれるものと思い込んんでいるが、実際、相手はそこまで個人情報に敏感になっていない・・・そんな場面が浮かびます。

医療現場でも他人を信じすぎない

医療現場では他人を信じすぎては自分に訴訟の矢が飛んできそうです。大事なことは頼みっぱなしになるのではなく、こちらからきちんとこなしたがどうかをトレースすることが大事なような気がします。

『自分はきちんと指示したし、電カル上にもきちっと記載がある!』と息巻いたところで、結局尻拭いをしなければならないのは自分です。その相手が部下だろうと、上級医だろうと同じであると思います。

ただ、忙しい時にそこまでキチンとできるのだろうかが不安です・・・。