このブログの来訪者の多くは『医学部 留年』とか『医学部 退学』とかのキーワードでヒットしてくるみたいです。

医学部における留年

今日、サウナに入って十分に蒸された後、水風呂に入った瞬間にいままで心の奥底で眠っていた考えが電球がピカンと光るように思いつきました。

医学部における留年についてです。

もうみなさんもご承知の通り、他学部とは違い。医学部においては留年が当たり前です。昨今、特に”低学年クライシス”と行って大学1年や2年での大量留年が各地で生じています。

当の医学生においては『理不尽級の留年』のようになんとか大学側を悪ものにしようと躍起になっています。

でもまあ、大多数の医学生は留年などせずストレートに進級し、卒業していくので関係がない話です。

このような大量留年が増えたのは、昔よりも地域枠や推薦、AOなど一般受験組よりもモチベーションが低い層の医学生が多くなっているのが理由なのかもしれません。

留年は大学側からのメッセージ

ここからが本記事の中心となる部分となります。

留年というのは大学側の『今のままでの状態では国家試験に受かりません。』というメッセージではないか?ということです。

特に低学年での留年に対しては『CBTで篩にかけられるから低学年での留年など無意味』なんて声があります。

それはそれで正しい考えなのかもしれません。

しかし本当にそうでしょうか?

普段から不勉強で定期テスト前も勉強をしないけど、CBTとか医師国家試験とかの最重要試験の前はちゃんと勉強します、そんな人いるんでしょうか?

いるかもしれません。低学年で留年するような人でも時期がきたらみんなキチンと勉強するのかもしれません。

でも、その確たる証拠がありません。やるかもしれないし、やらないかもしれない。

だから、大学側としてはそういう『普段は勉強しないが、国家試験前には勉強する』と思っているような人たちに対して『それは甘いよ』という形で留年という判断をくだすのだと思います。

医学部における退学

続いて医学部における退学です。

医学部においては最長12年間在籍できるのが一般的です。また、同じ学年に3年以上滞在できない・・・というようなルールがある大学もあります。

国立医学部ではあまり退学になる学生はいません。私立では状況が違ってけっこうな数が退学になると聞いています。

医学部における退学というのは大学側が『あなたは国家試験に合格できない。』という烙印を押したと解釈できるかもしれません。もっとも、法に触れたことをして強制的に退学となる人はそうでない。ここでは勉強し試験を受けたけど留年を繰り返した人が対象です。

留年・退学に関する議論

以上が自分が考えた医学部における留年・退学の意味合いです。

ツイッター上でもこの件に関しては定期的に話題にあがるネタなのですが、どれも学生目線の言説が多く、大学側の立場に立った意見は少ないです。

まあ、究極的には『で?だから?』っていうようなものなのですが・・・。