初期研修病院を見学する旅から帰ってきました。

初期研修病院は見学しないとはじまらない!?

初期研修病院の情報はHPや医療系の就職ポータルサイトのレジナビ等で得ることができます。

しかし、これらの情報はあくまで一般的な情報しか載っていないですし、内容が古くなっているのに更新されていないこともあります。また、載せたくても載せられない情報もあります。

ですので、行きたい病院があるならば、まず病院見学に出向いてそこで研修医などから実際の話を聞くことが重要です。

事実、自分も研修病院を回る中で次のようなことを見聞きしてきました。

来店ポイント

病院見学をすると採用試験時に来店ポイントが加算されるところがありました。一回につき○点で最大三回までは加算されるようです。もちろん、一回しか病院見学をしていない人を受かっているみたいですが、3回来ている人はだいたいマッチングしているようすです。

見学数至上主義

某病院ではマッチングは見学数が重視されるようでした。最低でも3回は来ないとマッチングしないようです。とある地域の有名ブランド病院でした。

病院独自奨学金

医学部の世界では破格の値段の奨学金が付きものです。月額15~20万を6年間に渡って貸与してくれるところが多いです。しかも貸与者が定めた病院に勤務すると返済が免除されるというルールがあります。しかし、貸与を受けた年数×1.5をその病院やその地域で働く必要があります。とある病院では一般的な月額の相場を超え、しかも勤務年数が1.5倍されない奨学金を設定する病院がありました。しかも、何年生からでも支給が開始できるという破格の条件。思わず飛びつきたくなってしまいましたね。

年収見込みはだいたい低い

レジナビなどで各病院の年収見込みが表示されています。この値なのですがだいたいは低めに設定されています。だいたいどこの病院もプラス100~200万くらいはある様子です。なぜ低く設定されているかというと病院の制度が変わっているのに情報更新が追いついていないからだと思います。時間外手当をどれぐらいつけるか?で給料は大きく変わってくるようです。この時間外手当を何時間つけるかは働き方改革等で年々変わってきているようです。とにかく、ネット情報の年収と実際の年収は変わる場合がほとんどです。

都内人気地域でも専門医は取れる

ツイッターやネット情報だと『都内で専門医取るのは(人数的に)難しい』とよく言われます。しかし、内科や外科プログラムであれば大きめの病院であればだいたい取れる模様です。マイナー系は難しそうです。しかし、都内以外の首都圏エリアであれば全く問題なく取れそうです。

病院見学は量も重要

自分はかなりの病院を見てきましたが、だいたい『そんなに病院みてどうすんの?』的なことを言われます。そんなこという人は相手にしていないです。

病院見学を進めると、色んな先輩医師の働き方やキャリアの進め方が聞けて大変参考になります。都会エリアや田舎エリアだとかなり医師の考え方なども違ってきます。東大と京大の医局の雰囲気も全然違います。たくさん見ないとわかりません。

目的としては初期研修病院探しのための病院見学ですが、実はそれだけではありません。初期研修終了後の3年目にどこの病院に移るのか?どこの医局に入るのか?等でまた病院見学をする必要があります(しない人も多いけど)。こういう時に学生時代に見学して緩やかなコネクションを作っておけば専攻医登録にも有利でしょう。

この学生という時期でないとゆっくり病院見学できないわけですから、しない手はないですね。往復の交通費を出してくれる病院も多いですから。