自分も相当な数の病院見学をしていますが、Dr.盛永の30以上の病院見学には勝てなかった・・・。やはり上には上がいるんですね。

ハイパー病院って本当にハイパーなのか?

日本でも有数のハイパー病院に見学に行ってきましたが、はっきり言って『そこまでハイパーではありません』でした。

もちろん、ハイパーとかハイポというのは個人の感覚であり、人によってその感度はまちまちです。

でもまあ全国でも有名なハイパー研修病院であれば、一般的にハイパーと言ってもいいと思います。このような病院でも『本当にハイパーではない』と思いました。確かに普通の研修病院の2倍、3倍程度は業務の量があるとは思いますが、それなりに休みはありますし、当直だって毎回一睡もできない・・・なんてことはありません。

全国的までとはいかないまでも、関東で有数のハイパー病院にも見学に行きましたが、こちらは全然ハイパーではありませんでした。確かに忙しい期間(診療科)はあるのですが、それは数ヶ月だけで、それを乗り切ってしまえば、どちらかといえばハイポ気味な感じでした。

結局何が言いたいかというと『ハイパーかどうかは自分の感覚次第だし、噂レベルの病院の情報は殆ど無価値で信じるに値しない。自分で病院を見て判断するしかない』ということです。

自分は全国的に有名なハイパー病院が合っていると思ったのでそこをマッチングで受けようと思います。冒頭のDr.盛永の動画にもあったように、最近はハイパー病院の人気は下がり気味です。なので競争率もそこまで高くないので自分にとっては良い状況です。

”ハイパー”がハイパーでないと思う理由

今まで見学した病院の中で研修医が昼飯を(慢性的に)食べれないという病院はありませんでした。もちろんたまにタイミングが悪かったり、忙しかったりすると食べれないような時もあるようですが、あくまでたまにですね。

病院見学に行くときはだいたい、9時〜17時は病棟や手術室中心に見学をし、17時以降はER室に行って当直帯を見学します。その際に、付いた研修医の先生に夕飯をご馳走してもらいます。だいたいは弁当を宅配してもらうことが多いです。ということで、だいたいのER当直でも夕飯を食べる余裕は研修医にあります。もちろんこれもたまには緊急性の高く時間のかかる患者が搬送されれば夕飯を食べれない・・・なんてこともあります。

『ハイパー病院の研修医は2週間家に帰れない』なんて話もよくある話であります。これはなんとも言えないところではあります。なぜなら『ハイパー病院の多くは研修医寮が病院に併設されている』ことが多いからです。併設されているので、いくら忙しくても家には帰れる状況です。これを”帰れない”と考えるか”帰れる”と考えるかは難しいところです。

休日に関しても最近は働き方改革や労基署の監視の目の厳しさを相まってかなり取れるようになっているようです。一年に休みが片手程度しかない・・・なんていう研修病院はほぼ皆無といっていいと思います。だいたいどこの病院も少なくとも週に1日は休日を取れていると思います。

以上のことからして、自分は一般的にハイパーと言われている病院をハイパーとは感じません。忙しいことは確かですし、決して楽ではないですが『ハイパー』というにはちょっと物足りない感じがします。しかし、研修病院としてはこれくらいの業務負荷や勤務環境が良いと思うので、自分は一般的にハイパーと言われている病院で働きたいと思います。