医者として働いていると毎週のようにある薬剤説明会。これは製薬会社や医療機器メーカーが自社の製品をアピールする機会である。

だいたい30分くらいでお昼の時間に弁当を食べながらやる。弁当は1500円くらいの割と良いめのもの。

聞きたい商品であれば集中して聞くが、興味ないものであれば弁当食べてるだけの時間。

私が嫌いなのは抗がん剤の説明会。

正直に効いてるか効いてないかわからない研究結果をもとに薦めてくる。というか、外的妥当性や内的妥当性なんか考えてなくて、結果のみで話してくる。

そもそも普通の医者ではそういう妥当性やバイアスの有無を評価して、その製品に対して評価できる人はほぼ皆無。難しすぎる。

製薬会社がデザインした研究や試験なんだから、良い結果に見せようとするのは容易。

抗がん剤の特に嫌なのは、担当者に「この抗がん剤は本当に意味があるのか?」的な質問をしたら、後で診療部長に「あの先生はがん治療に対して消極的です。治療拒否的な態度です。」と告げ口?されてしまったことがあるからだ。

癌の専門医は抗がん剤大好きなので、抗がん剤に否定的な部下には指導が入る。でも、自分はけっこう否定している…。

こんなんだから、必要ない抗がん剤は全国で毎日せっせと消費されている。

もちろん、よく効く大事な抗がん剤もあります。