結局のところマンパワー問題。

なぜ病院の待ち時間は長い!?

大きな病院の外来にかかると診療が終わるまで1日かかった・・・なんてこともあるかと思います。9時に受付して採血して、診察室に呼ばれて、追加の検査を受けて、また別の検査を受けて・・・・最後に診察を受けて結局たいした病気じゃなかった、なんてこともあり得ます。

外来の時間が長くなってしまう原因のひとつに採血をしてから結果がでるまでに時間がかかってしまうことが挙げられます。自分の病院はだいたい採血を受けてから1時間後に結果がでます。それでも早い方だと聞いたことがありますが・・・。混んでいれば採血する順番待ちもありますし、結果が出るにも1時間以上かかる場合もあります。なので、予約時間に遅れないで受付することがけっこう大事だったりします。

新規の外来の患者でも受付したら診察の前に採血しちゃってもいいような気もしますが、採血が必要かどうかわかりませんし、何を項目としてみるかもあるので、やはり診察してから採血の有無をみる必要があるでしょう。この時点で採血以外の心電図やレントゲン、CTなどの検査をすることを決めて一気にやってしまうこともありますが、このケースは時間は短くなると思います。ただ、採血の結果をみないと決められない検査もあると思います。その人の状況次第です。

常に診察室にいるわけではない

ひとりの医者が常に診察室にいるわけではないです。あまりないですが、病棟の担当している患者でどうしても診て欲しいと頼まれれば病室にいかなければなりませんし、吐血した外来患者がいれば内視鏡で止血しなければなりません。医師の人数が潤沢で、病棟専属担当、内視鏡専属担当、外来専属みたいにキッチリ分れられるほど医師の人数がいれば時間はもう少し短くなるでしょうが、それだとしても待つ時は待つでしょう。

検査や診察ですっきりと病名が診断できればいいのですが、結局よくわからないということもけっこうあります。色々考えているうちに時間も経ってしまいます。

病院の診療システムをさらにIT化させれば効率化の余地は残っていますが、結局のところ医師のマンパワーがボトルネックになって劇的な待ち時間の短縮は難しいと思います。もし医師の数は潤沢にいれば9時にくれば12時くらいにだいたいの患者は終われると思います。