コストパフォーマンスと医学部

最近ツイッター上でやや物議をかましているツイートです。色々と検討する価値のあるツイートだと感じました。

コスパを求める医学生

医学生に限らずそれなりの分別のある人間であればコストパフォーマンスを求めるのは当然の常であります。価値のないものに延々と時間なりお金なりを費やしているのはもったいないですし、意味がないと思います。

特に医学生はコスパを求められるシチュエーションが多いのも事実なので、コスパ命の医学生・研修医・医師が多くても不自然じゃないと思いますね。朝から晩まで講義と実習で固められてからのテストラッシュ・レポートラッシュをこなすにはコスパ高くこなしていくことも重要です。

ですから将来の診療科を決める際も、自分の興味だけでなく各種コストに見合った科を選ぶのもごく当然のことと考えます。

逆に例えば産婦人科などの人数が少なく激務な科、しかも給料は他科とほぼ変わらないところは、待遇が改善されないまま飛び込んでも自分自身が疲弊してバーンアウトしてしまうだけだと思います。

現在がんばっている産婦人科の先生たちには申し訳ないとは思いますが、社会として本当に『このままだと日本の産婦人科ヤバイ』となって産婦人科医が優遇されるようになるまで入局は待った方がいいかもしれません(やりたい人は別だと思います)。

フリーの麻酔科

このツイートの面白いところは『コスパを求める研修医を非難するコスパ重視のフリーの麻酔科医』というところです。

おそらく本人はフリーの麻酔科医をコスパが高いと思っていないのでしょう。医者一般からみればコスパ高いと思いますけど・・・。

今はそれなりに解消してきたようですが一時期麻酔科の人手が足りない時代があったようです。東日本は今でも足りていない状況らしいですがその時期よりかは随分マシになったのだと思います(西日本は十分足りているみたいです)。

産婦人科もフリー化したらいいんじゃないでしょうか。

産婦人科の専門医とってフリー化したらがんばれば1億くらいあっというまに稼げそうです。特に産科。

近い将来、こどもを安全・安心に出産するためには大門未知子みたいなフリーの産科医にお願いする必要があって、周産期すべて診て2,000万円・・・みたいな時代もくるかもしれません。もちろん、富裕層限定ですが。

産科医+麻酔科医

かねてから思っているのですが『○○科医+麻酔科医』という働き方もいいと感じます。

初期研修後、麻酔科の標榜医までは取得して、以降、産婦人科領域の麻酔を空き時間に学ぶ。メインは産婦人科とか外科とかに所属する。

とくに産婦人科とか泌尿器科、整形外科とかと相性がいいと思います。

産科だと妊娠から出産までひとりで対応できるようになるので面白いと思います。贅沢をいうならばそこにIVRのテクニックも加えて、お産の大量出血に対応できるようになれたらパーフェクト産科医になれるかもしれません。