医師界隈の学歴ヒエラルキー

一部のツイッター界隈では医者の学歴問題が話題となっていました。自分なりの学歴観について話してみたいと思います。

人間の99%は学歴で第一印象が決まる

おそよどんな業界であろうと学歴で第一印象が決まると思います。第一印象で色々判断されることもあろうと思います。

本質的には人間は学歴で判断されるべきではないと思いますが、その人と長くつきあうことが可能であればそれをできますが、そんなに頻繁にやりとりしない人に対してはその人を信用する場合になんらかの判断基準が必要となります。

その時に一番有効なのが学歴であります。

学歴というものはその人の社会的な能力を一般化したもの-信用と言ってもいいかもしれません-であると思います。

大企業の社員だろうと、士業の人だろうとどのような職業でも『東大卒』と名前もしらないような大学(例えばアジアからの留学生を受け入れるだけに作られた大学とか)だったら東大卒の方が安心して話ができると思います。

じゃあ、学歴が全てかと言われればそれは違います。

有名どころでいえば田中角栄、彼は小学校しか出ていなかったのですがもともとの頭脳と豪腕で内閣総理大臣を務め、日本史上に名を刻んでいます。

田中角栄に限らず、学歴がなくても社会で活躍しているひとはゴマンといます。彼らは学歴はないですが、学歴に勝るような実績を持っています。

なので医師間における学歴もやはり良いにこしたことはありません。

東大医学部卒と底辺私立卒では知識量は天と地ほどの差があるように感じてしまいます。実際には東大卒でもダメな人もいると思いますし、底辺私立でも優秀な人はいるでしょう。

目指すなら東大医学部

医師になりたくていま医学部受験をしようと思っているなら、まず東大医学部を検討するのが良いでしょう。

相当高いハードルです。無理ならちょっと下の京大医学部、阪大医学部を検討です。

そうやって自分が合格できそうで一番難しい医学部に入るのが得策です。

残念ながらそこまで良い大学に入ることができなかったら医師になってから手技を磨けば良いだけです。

一般的に、

学歴高い医学部卒→内科系に強い
学歴低い医学部卒→外科系に強い

という傾向があります。

頭が良いい人はじっくり考えて答えを出す内科に強く、頭よりも手足を動かす方が得意な人(≒学歴低め医学部卒)が外科系に強いのは納得感があります。

学歴が低めだと学歴高めの先生から嫌味を言われることも多いですが、圧倒的な実績を前にしたらそんなことはだたの僻みにしかなりません。

『○○先生は東大医学部出てるのに手技ひとつ満足にできない。』なんて言われるのが落ちです。

なので、ある意味高学歴はできて当たり前なので変なプレッシャーが常にまとわりついてきます。

天皇を執刀した天野先生

おそらく日本で一番権威のある医者は順天堂大学医学部心臓血管外科教授の天野篤先生ではないでしょうか。

何をもって一番と決めるのは難しいですが、日本の象徴である今生天皇の狭心症冠動脈バイパス手術を成功させたわけですから日本一といっても過言ではないと思います。

天野篤先生は埼玉県の浦和高校を卒業し、3浪の上、日本大学医学部へ入学しました。

医学部界隈の中では学歴は真ん中くらいでしょうか。東大や京大の医学部と比べたら天と地ほどの差があります。

しかし、そんな学歴でも日本一レベルにまで上り詰めることは可能なわけです。

もし、天野先生が東大医学部卒だったら鬼に金棒かもしれません。誰も先生に対して言えないくらいの圧倒的な権威感がありますね。

最後に・・・

学歴云々で問題提起するひとは『学歴もなく実績を挙げる腕力もない人』のような気がしてなりません。

世の中の8割は学歴がすべてじゃないことを知っていると思います。

学歴は全てじゃないけど、超重要だから少しでもいいところに入ろう!ただそういうことです。

『世の中学歴じゃない』って言ってる人はまだちゃんと社会に出てない人なのかもしれません。

慶応義塾大学の卒業生で構成される”三田会”なんてどの業界でもそれなりに存在感があって、正直、うざいくらいです。どれだけ三田会に入っていることが社会でプラスになることやら・・・。

人間は母校や出身地などのコミュニティを大事にする傾向があるので、学歴だけでなく出身地も大事です(こればっかりは自分で決められないのが難しいところですが・・・)。