病院見学であった話

医学部3年生ともなるとそろそろ病院見学に行こうか・・・なんて声がちらほら聞こえてくる。

自分も早めに病院見学を始めた人間である。

とりあえず手当たり次第、交通費がもらえる病院をピックアップして問い合わせをしてみた。

そしてまず行った某地方の政令指定都市のメイン駅前の私立大病院。

その地域の生まれでも、その地域の最寄りの医学部でもない自分は病院見学に行ってビックリした。

剣もほろろの対応をされた訳ではないが、

『どうしてこんなところの病院さ来た?』とう感じであった。

いわく『地元でも所属大学のエリア外からくる医者ってのは、何かしらあってその地域では働けないキズありと思われる。』らしい。

いまはもうマッチング制度の時代なので地元とか所属大学とかいう考えは古いものとなっていると思っていましたが、田舎ではまだまだ健在です。

そのことを教えて頂いた部長クラスの先生には『変なヤツ来たな』と思われながらもしっかりと見学させてもらい、その先生が医者として生きてきて得たコツや人生訓をしっかり教えて頂きました。感謝です。

その見学では病院長と理事長と面談タイムがあったのですが、当然同じように『どうやってこの病院までたどり着いたんだい?』という感じでした。

ということで、これから病院見学をしようとしている医学生の皆さん、所縁のない土地に病院見学に行くとちょっと変な人扱いされるので、そこは認識してから行こう!!

でも、そんなところの病院でも、研修医の先生方は学生が病院見学に来ると興味があるみたいで、面白がってくれますし、聞けば色々教えてもらえます。

ま、病院見学の主目的は研修医の先生方がどのように働いているか?例えば、研修医がやれる手技だったり、現実的な当直の回数、生き生きと働いているか?などをみるのが重要だと思います。