病院実習開始で垣間見える人間の本性

もうすでに全国的に医学部生の病院実習は再開しているところがほとんどです。が、ついに北里大学医学部で医学生がコロナに感染したそうです。

病院実習

医学部の高学年(5年生、6年生)では病院で実習を行います。今回は実習における”実習班”について書いてみます。

まず、実習班は5〜7人くらいで構成されています。定員などが大学によって違いますし、留年している数が多かったりで班の人数は大学により、学年により多少違ってきます。

この実習班がどうやって決まるかというと、だいたいが学籍番号順で男女と留年生割合とかを勘案しながら決まっていくと思います。

この実習班で大学病院の各科を1週〜4週かけて順繰りにローテーションして実習していきます。通常、5年生が大学病院で6年生で大学病院か大学病院外の市中病院を実習することになります。

実習で見えてくる人間の本性

よく医学部では『病院実習回っていると今まで普通だと思っていた人の本性が出てきてビックリすることがあるよ。』なんて言われています(少なくとも自分の大学では)。

自分の実習班のメンバーは真面目でまともな人間しかいないと思っていました。実習が始まる前と始まってすぐぐらいまでは・・・。

そうなんです。やっぱり、普通でまともだと思っていた人の本性がそうではなかったのです。

とある人は、4年生までは普通に真面目な人だったんですが、とにかく実習は楽をしたいらしく、どうにかして自分が楽になることしか考えていません。とある診療科を回るときに全員が同じ手術や手技や検査をみるわけではないです。診療科はグループ(産婦人科でいえば腫瘍グループ、不妊グループ、産科グループなど)に分かれています。なので、学生もこのグループ毎に振り分けられます。当然、楽な科と忙しい科があります。

そこでこの”楽したい人”はなんとしても毎回楽なグループに行きたいのでこう言います、

わたし、この科のグループに将来進もうと考えてるから優先して!!

一回くらいならいいのですが、基本的に毎回言います。毎回言うから誰も信じてないよってのがわからないみたいです。で、毎回その申し出は却下されてアミダくじとかで決めるのでハズれると怒り出します。

もう付き合いきれないのであまり関わらないようにしています。

ゆずらない男

毎回アミダくじでグループ決めをするのですが、2連続で忙しいグループに当たるとキツイのは確かです。完全に「くじで決めたから・・・」ということで2連続忙しいグループになった人を見放してもいいのですが、実習は助け合い、たまには交代してあげたいというのが人の情です。

しかし、とある30歳オーバーの自己中男は違いました。

自分が忙しい時に変わってもらった相手が2連続で忙しいグループになった時に変わってあげなかったのです。ついに、自分は変わってもらったのに一度も他の人と変わることはありませんでした。

それに加え、アミダくじや決め方のミス(結構決め方が複雑になってしまう時がある)を突いてきて、自分の意に沿わない結果になった時に再調整をコールしてきます。

再受験生と学士編入

こういった病院実習で悪い本性が垣間みえてしまうのは残念ながら再受験生と学士編入生に多いです。本来、年齢を重ね、大人のしての余裕があるはずなのですが、実際はそうではないケースが多いです。

もちろん、再受験生や学士編入生でも立派な人はいますが、割合としてはダントツで高いです。

もちろん、再受験生や学士編入生以外の若者でもしょうもない人も多いですが・・・。