医学部は休学天国

大学には”休学”というシステムがあります。大学に届け出て1年間単位で休む制度です。

大学は12年間しか在学できない

すべての大学がそうかわかりませんが、一般的に大学は12年間しか在籍できません。この期間を越えると放校(≒退学)となります。現実には留年を重ね、卒業できなくなった時点で放校されます。

医学部以外の学部ですと、好き好んで留年している人以外で12年間大学に在籍するような人は皆無です。

長くて3年間程度留年して7年程度大学にいるひとはいるかもしれません。

医学部の場合、デフォルトで6年間です。

そして医学部はけっこうな人が留年します。留年気質の方は何年も留年を重ねます。だいたい4~5人くらいは在籍期間ギリギリの長老がいるものです。

体調崩したら休学という手

医学部の雰囲気に合わない(≒性格悪い人が多い)と精神的にまいってしまう人もいます。

だいたい各学年に1~2名くらいいますので、全体として10人程度はいます。

こういった人たちは”休学”とう手段を取ります。

休学期間は12年の在籍期間に加算されませんので、いったん大学を休み、精神が落ち着いてきたら復活する、という作戦です。

ですが、いったん休学してしまうと復学できる人はそうそういません。

現実的には医学部の精神崩壊してしまうと戻ってくるのは至難の技です。

ただでさえ閉鎖的なコミュニティなので、復学しても影で『ほら、あの人が休学していた○○さん』みたいな感じに白い目でみられてしまいます。

自分たちの学年にも精神疾患から休学後、復学したひとがいます。しょうもない学生たちの心無い行動から守るため、常に一緒に誰かいるようにして精神が不安定にならないように守っています。

精神的に脆い人は覚悟を

基本的に医学部に入学する人は精神的に強い人が多いと思います。もし、医学部に進学しようとしてるひとで”精神的に弱い”と自覚している人は、入学前から『医学部は気を張っていないと精神崩壊する』と自戒してから入学しましょう。

自己の身を守るには

医学部生活において、他の学生からの精神攻撃から身を守るのはどうしたらよいのでしょうか?

個人情報は極力隠す

自分に関する情報はなるべく隠す方が無難です。特に家族構成だとかの個人情報は慎重に扱う必要があります。

根も葉もない噂を勝手に立てられる可能性が高くなります。

おかしいな?と思ったら距離をとる

医学部生活はひとりでは乗り切れないので友達は作っておきましょう。ただし、深入りは禁止です。

6年も一緒にいるとそのひとの本性が垣間見れる瞬間が訪れます。その時『この人なんかおかしい』と思った時は適度に距離をおきましょう。

そういう人とはいずれ関係がもつれ火事のもとになります。

なるべくすぐに家に帰る

講義が終わったのにダラダラと教室にいるのは危険です。いつも話さない人から話しかけられたり、『これから飲み行くんだけど、どう?』なんてことになりかねません。

それなりの人付き合いも必要ですが、自分のペースを乱さない範囲で行うことが大事です。

2019年10月22日追記情報

とある読者から『休学していれば半永久的に大学に学籍は残るのか?』という質問を受けました。

結論からいうと『(医学部の場合)学籍の有効期間は12年間』というのが一般的であります。

つまり、4年間医学部に在籍しとしてそのあと休学できるのは6年間となります。6年間を超えてしまうと復学しても卒業できなくなってしまいますのでこれ以上長くの休学は無理なようです。

大学によっては微妙にルールがことなるでしょうが、国立私立に限らず多くの大学が同じ様にルール運用していると考えられます。