病院見学も数をこなすことに意義がある

さて、前回に引き続き病院見学について話たいと思います。

タイトルにあるように病院見学も『数』が重要です。

医学部の先輩でよくあるのは『病院見学なんて5年の夏に2〜3行けばいい』という文言です。

確かに自分に確固たる将来のイメージ(親の後を継ぐ、というか親が研修先を指定している的な)がある人にとっては2〜3で十分かもしれません。

医者家系でない医学部生にとっては研修病院先を選ぶのはけっこう重要です。

『研修期間2年じゃどこの病院に行っても同じ。』という意見もありますが、この甘い誘惑にのってはいけません。

逆に最初の2年間できっちり幅広く学んでおかないと専門以外はからっきし診れないどうしようもない医者になってしまいます(私見です)。

『どこの病院見学に行っていいかわからない。どの科をみればいいかわからない・・・。』こういう人も多いと思います。

そういう人はまずどこでもいいから交通費出してくれる病院を探して病院見学のアポを取ってみましょう。

けっこう往復交通費を実費で出してくれて、かつ、宿泊費(前泊、後泊も!!)もだしてくれて、さらに、お昼ご飯もだしてくれて、さらにさらに研修医との懇親会という名の飲み会まで設定してくれる病院もあります。

実際に病院見学をして色々みてみると病院がどのように運営されているかわかります。

特に救急科は病院によって運営がまったくことなる事が多いので、チェックするのをお勧めします。おそらく、自分が思っていた救急科のイメージが変わると思います。

5〜6くらい病院見学を重ねるとそれなりに臨床的な知識だったり、病院のシステム的なところでは現場の医師と議論ができるくらいまで成長すると思います。

そうです、つまり、病院見学を重ねれば”自分が研修病院として何を求めるか?”が浮き彫りになってきます。

そこまで成長できれば『ブランド病院に入ることが良いのか?』、『いわゆるハイパー病院がいいのか?』みたいな悩みがある程度解消すると思います。

これから病院見学を始める医学生のみなさん、とりあえず最初は適当でいいので数を稼いでみましょう!!