以前、40代の先輩医師が勤務中に尿管結石になり、激痛で動けなくなったことがある。結石であることが診断されたとき、あまりの痛みに蒼白な顔に脂汗をにじませながら彼は言った。『今日は結石で……欠席させてもらいます』。中年男の親父ギャグに対する執念に愕然とした。
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) November 16, 2013
人を笑わせようとするその行為自体は悪いことでは無い。
毎年同じギャグを言う
医学部の病院実習では5年生の時に各科をローテーションして回ります。医学部付属病院のドクターは比較的長く勤務している人も多いです。学生は各科でどのような実習をしたか、どんな質問をされたか、どんなことをすると怒られるのか、のような申し送り書を作成し、原本をアップデートしています。
そこには「◯◯先生は手術の時に◯◯の機材を使ってギャグを言う」のようなコメントも記載してあります。実際、その先生の手術中にはそのギャグが見れます。面白いものなら良いのですが、こういった類いのものは面白かった試しがなく、しかも『この人本当に毎年このギャグを飽きもしないでやってるんだ・・・。学生の反応も悪いのに・・・』と感じてしまいます。やっている本人は面白いと思ってやっているのでしょうが学生からは見切られています。
往年のギャグを言う
こういうタイプの指導医もたまにいます。ダンディ坂野のゲッツとか小島よしおのオッパッピーとかを「このギャグ知ってるよね?」みたいな感じで言ってきます。知っているのですが、全然面白く無いです。学生が気を利かして「知ってます!!」みたいに言ってしまうと調子に乗ってあれこれやりだすしまいなので大変です。こういうことも申し送り書に記載してあるので、学生としては「やはりきたか・・・」となります。親父ギャグを20〜30歳年下の若者にやるときは覚悟の上でやってください。