緑膿菌
青緑色の色素を作り、膿が緑色になることからこの名前がついた。どこにでもいるありふれた菌だが免疫力が低下すると日和見感染を起こし猛威を振るうので、院内感染の原因にる pic.twitter.com/kCbG923Stv— 生物学カードゲーム『CELL』 (@thecellbiology) August 10, 2020
新型コロナの院内感染の話ではありません。一般的な細菌の話。
院内感染
入院患者は免疫力が低下している人が多く、通常なら感染しない一般的な細菌にも感染してしまい最悪の場合、死に至ります。
院内感染というとMRSAや緑膿菌などが多いと思います。特にMRSAや多剤耐性緑膿菌やVREなどの耐性菌に感染してしまうと致死的になります。
院内感染の理由は様々です。医師や看護師の手から患者へ細菌が移って感染することもありますし、点滴の針周囲から感染することもあります。ですので、病室へ入る時にはアルコール消毒をして入るのが原則です。なので、病室の前にはアルコールが必ず置いてあります。
点滴は清潔なのか?
先日かなり衝撃な場面に遭遇してしまいました。
とある検査を行うために患者に点滴路を確保する場面がありました。担当医師から『今から点滴するから一緒についてこい』という指令があったのでついていきました。点滴カートには点滴が用意してあり、そこから点滴の管が垂れていました。管の先は針を刺した後に装着するボタンのようなものがあります。
衝撃だったのは、点滴の管がダラっと垂れ下がり、床に擦っているいる状態で点滴カートをその医師がもってきたことです。もちろん、床に擦っている状態は不潔であるのですぐに先生に『点滴床に擦れてます』と言ってすぐに拾い上げました。
しかし、その後、その医師は針を装着するボタンのようなものをアルコール綿で拭くことなく、刺した針に装着したのです。
たぶん、点滴路からの感染ってこういうような理由で起こるものだろうと感じました。たまたまこの医師はあんまり清潔操作に意識がないのだと思います。清潔意識があるとしても、急いでいる場合など、いくらでも今回と同じようなことが起きるような気がしました。
医師だけでなく、新人看護師などは同じような過ちをするような気もします(もちろん研修医も)。
感染管理は難しい
点滴の管ひとつ取っても上記のような感覚の医師がいる訳ですから、新型コロナの院内感染をコントロールをするのはかなり難しいと思います。
医学生のロッカーなどをみていていつも思うのですが、本来なら一般の人よりも清潔に関しては意識が高くなければいけないのですが、整理整頓ができなかったり、汚い人がけっこう多いと思います。ロッカーにはゴミが散乱しており、放棄やちりとりがあれど掃除する人は一人もいません。