本当にもうめんどくさすぎて心の底から大麻が嫌いになってきた。
汚い言葉遣いに無礼な態度。
ああ言えばこう言う屁理屈。
エビデンスを提示しても無視するくせに、わずかな意訳に対して誤訳誤訳と大騒ぎ。
きっちり訂正しても感謝もなければ、自分の非を認めることもない。
この上なく不愉快。
— Taka@救急医 (@mph_for_doctors) November 14, 2019
ツイッター上では大麻賛成派と反大麻派、ワクチン賛成派と反ワクチン派で激しい舌戦が繰り広げられています。
大麻は是か非か?
日本では大麻の保持や利用は違法です。なので日本での大麻は反対です。しかし、ツイッター上でやりとりされているのは主に『大麻の効果』にあります。
要は大麻が健康に悪影響か否か、そこが焦点であります。
反大麻の総大将的なツイッタラーはTaka@救急医 (@mph_for_doctors)氏です。詳しくはよくわかりませんが、アメリカの大学に留学している偉い先生です。
大麻賛成派で有名なのは正高佑志 医療大麻のお医者さん@yuji_masatakaです。
自分は賛成でも反対でもなく、興味がありません。日本で禁止されているものを体に良いとか悪いとか論じあっても意味がないと思います。
議論のゆくえ
恐らく大麻が純粋に身体に良い影響があるとは現状考えられないでしょう。taka先生がデータで示している通りだと思います。大麻賛成派はデータ自体を信頼性のないもの、としているので議論は平行線になります。
そもそも医療系の論文なり統計というのは生データを信頼していることを前提としています。ここでいう生データとは患者の各種データです。
実はこの患者のデータというのは正確に取得するのは至難の技です。
例えば、とある病院の糖尿病入院患者で一年間で収縮期血圧が160mmHg以上になった人が何人いるか?を考えてみます。
血圧というのはちょっとしたことですぐに値が変化します。なので、血圧を測った時にたまたま血圧が高くなってしまった人もいるわけです。その一瞬上がっただけの患者を1とカウントするか否かは(示したい論文の内容にもよるが)難しいです。
しかも、それをカウントする役(多くは医局の若手医師など)によってカウントするかしないか分かれてきます。詳しくカウントのルールを決めてもいいのですが、やはりそれでも人によってカウントは違ってくると思います。
というのも自分もとある論文の生データをカウントするバイトをしたことがあるのです。その時、一部どっちにカウントしていいかわからないデータがあり、それは適当に処理しました。
なので、医療系の論文の生データはけっこう怪しいところがあります。だから、反大麻派のデータを信じない大麻賛成派の考えも頷ける部分があります。大麻賛成派もそのことを熟知していると思います。
そもそも論
そもそもの話になってしまいますが、ツイッター上で議論してもほとんどのケースが徒労に終わるものと思います。
ツイッターは匿名でのアカウントが多いですし、なにしろ140文字しか記述できません。
見ず知らずの匿名の二人が『権威ある論文でエビデンスがある!!』と叫んだところで相手が納得するわけがありません。
どっちが正しいとかそういうレベルの話ではないと思いますし、世の中『正しいことがすべて』とも限りません。
医師の中には『エビデンスがあること』に囚われ、それが全てで正しいと思っている人が多くいます。正に『病気をみて患者をみず』状態です。
間違っている医療情報を正したいと思うならば、リアルで直接対決するか、議論を避け、自説の正しさを証明するツイートを拡散させていけばいいと思いますね。
失敗する方法をやり続けてしかも『疲れた・・・』と愚痴ってしまうのは、僕にはクレバーな医師には到底みえません。