医学生でよく聞くことのはなし

 

医学部で生活しているとこの手の『医学部はクソ。』とか『医学部は地獄みたいなとこだ。』なんて言っている人を多数見つけます。体感的には3、40%くらいの人は言っているイメージです。

医学部は天国!?

自分は医学部を天国だと思っています。特に国立の場合です。

なぜかというと360万円程度の学費で医師になれるからです。医師になるからにはそれ相応の厳しい環境で勉強するのは当然だと思います。

そもそも大学なんていうものはどこの大学、どこの学部でもだいたい同じようなもので、そもそもがクソみたいなものです。過剰に大学に何かを期待するのはむしろ滑稽です。

大学とは自主性をもって学ぶ場であり、医学部といえど同じです。

確かに、医学部は国家試験という医学部とは直接関係のない試験が最終目標であるにも関わらず、日々、医学部内では医学部の進級試験や卒業試験の合格が求められる、という矛盾があります。進級試験や卒業試験の延長上に国家試験がある訳ですが、実際は国家試験に必要のない知識が学内試験で求められたりします。

なので『医学部がクソ』っていうのはちょっとは理解できるのですが、改めて公に語ったり、世間に対して大声で主張するのは見てて非常に恥ずかしいです。

地獄なんかにいないで医学部やめて天国にでも行けば?と思います。自分の自虐的快楽に浸るために世間に間違った印象を与えるのはいかがなものかと思います。

病院勤務も地獄!?

医学部生活ですら地獄と感じるのですから、病院勤務がはじまった以降はさらに地獄なんじゃないでしょうか?

夜勤も始まりますし、今までと同様勉強も求められます。モンスター患者もいるでしょう。

恐らく、医学部生活で『地獄』なんてつぶやいている人たちは例外なく病院勤務でも『地獄』とつぶやいていると思います。

そういう人が多くいる病院で初期研修などを行いたくないなぁ・・・といつも思います。