今回は医学部でおきたイジメ的な事件を紹介しよう。その名も『君の名(簿)は』。
昨今の大学は出席が厳しい
最近の大学は出席に厳しいです。文科省から厳しいお達しがきて講義の2/3は出席しないと試験を受ける資格がなくなり落単となります。
全ての講義で出席をとらなければなりませんが、全ての講義の教官がきっちりやってくれるとは限りません。
一部の大学では電子化が進み、学生証をピッとかざすだけで出欠管理できるシステムを導入しているところがありますが、多くの大学ではお金がないのでそんなものはありません。
ではどうやって出欠を取るかというと、主には
- 点呼
- 名簿を回して自分の名前にチェック
- 出席票を配布
この三つくらいだと思います。
名簿を回すタイプのピットフォール
全員の名前が記載してある名簿を講義中に回して、自分の名前にチェックするか、自分の名前を書くかして出席管理をするタイプがあります。
これは教官側からすると非常に楽な管理方法です。紙を一枚学生に渡して講義終了後に回収して、あとは事務スタッフに渡して管理するだけです。
ただし、この名簿タイプだと最初に回ってきたひとのチェックを後の方のひとが嫌がらせでチェック解除してしまう事件が発生してしまします。
事件発覚まで
とある講義で名簿が回ってきて自分の名前の横に”ボールペンで”○を記入し隣の席の学生に渡したA君。
講義終了後に教官に質問があり教卓付近で話していた時、たまたま名簿が教官の元に届き、自分の名前をみたら、なんと
学生番号 12345 山田 太郎 ○
という感じで○チェックに訂正が入っていました(名前は仮名です)。
すぐさま教官に説明して訂正の訂正を行なって事なきをえましたが、その後、A君は学年ラインに事の詳細を告げて情報共有をしました。
事件後・・・
事件後、また名簿を回す式の講義がありました。
その講義後何が起こったかというと『みんな一斉に教卓に来て名簿上の自分のチェックを確認した』です。
結局、誰がそういう嫌がらせをしたのかわからないので疑心暗鬼になって確認しにいったのです。
実は自分はこの混乱の最中、ピクリとも教卓に行くそぶりをしない某部活の集団を確認しました。
もちろん、この部活の人間がやったかどうかはわかりませんが、かなり怪しいですし、やってもおかしくない連中でした。
最終的には名簿回覧式の出欠管理は不適とされ、実施されなくなりました。
医学部は出席管理ひとつ取っても気の抜けないものなのです。