医者は世間的にはエリートで人生の勝ち組とみられる職業ですが、本当にそうなのでしょうか?世間一般の医師のイメージを検証してみたいと思います。
医者は金持ちである
これはある意味では本当です。
それは開業医に限ってのことです。開業医であれば稼ごうと思ったら青天井で自分の努力次第でいくらでも稼げます。
例えば高須クリニックの高須院長などがその典型でしょう。
高須病院の新人たち元気いっぱいだ!
かっちゃんも元気いっぱい・・・明後日から入院して癌手術受けるって言いにくい雰囲気なう。 pic.twitter.com/gBwhLQqZWm— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2019年5月27日
開業医の対極にあるのが勤務医です。
つまり、病院に勤務する医者ということです。医者のほとんどは勤務医です。
勤務医にも大学病院と市中病院で年収はだいぶ変わります。ざっくりいって年収は600〜2000万円です。
特に大学病院の給料は低く1000万円いかない人も多数です。
ただし、医者には正規の勤務に加え高額アルバイトが可能です。アルバイトも様々ですがざっくり”日給10万円”とすると、週一回でアルバイトしたとしても+年収500万円というところです。
一般的に考えればこの年収は高いと思います。
しかし、医学部という最難関の入試を突破し、6年間の医学修行を行い、就職してからも激務&訴訟リスクを抱えている・・・こんなことを考えると、そう高くもないと思えます。
しかも、退職金がない人のケースが多いです。
恐らく、医局に入ると関連病院を転々とするので『まとまった退職金』としてはどこからももらえないと思います。
逆に言えば、給料に退職金分が上乗せされていると考えても良いでしょう。
なので、医者は定年後、細々と開業するかアルバイトを継続するなりして老後資金を確保しなければなりません。
人間関係がきつい
きょうびどこのコミュニティにおいても人間関係はドライできついでしょう。
そんな現代社会ですが、医者コミュニティはトップレベルできついものと言っても過言でないと思います。
原則的にみんなプライドが高いです。
子供のころから勉強ができ、家族・友達などからチヤホヤされて育った人間が多いです。
また『医者の子は医者』が多いのでエリート選民思想が産まれながら備わっていることも一因です。
それと、そもそも医学部に入ろうとするひとは変わり者が多いです。ただの変わり者だったらよいのですが、基本的に自己主張の激しい変わり者が多いので大変です。
例えて言うならば孫正義みたいな人間が30万人集まっているのが医師のコミュニティです。
想像してみてください”職場の同僚が全て孫正義”。
先輩・後輩・上司・取引先すべて孫正義です。
こんなコミュニティ、スムーズにいくものもいかない社会でしょう・・・。
恨まれる
医者はことあるごとに恨まれます。
まずは『医者は冷たい』という世間のイメージ。
これまでの医者が培ってきたイメージもあるかもしれません。
そもそも、死や病気というマイナスなものを扱う職業からかもしれません。
それでも医者になる
自分はそれでも医者になります。こういうマイナスポイントは承知の上。
とりあえず勤務はそこまで高給で無いということくらい世間に浸透してくれるといいな、と思います。