医学部の講義室での人間模様

医学部の講義はひとつの講義室でひとつの学年の全員が受けます。1~4年生までは座学ですので、4年間毎日学年のひとと顔を合わせます。

場所取りは重要

講義室は最大150名入るくらいの広さです。フラットな教室ではなく、階段状に座席が配置されているタイプです。

座席は固定制ではないので、基本的にはその日早くに座ったもの勝ちです。

ですが、学期がはじまって何日かするとほぼ誰がどこに座るかが決まるので、お互い侵略しないようにそれなりに気を使います。ただ、後ろの方の座席はけっこう流動的だったりします。

部活単位でまとまっているケースも多いです。まとまっていると代返しやすいのが理由でしょうか。群れているのはちょっとかっこ悪いな、と思います。

座席の移動は○○のサイン!?

いまの大学の多くは前期・後期の二期制です。座席は前期が始まる時・後期が始まる時のタイミングでガラガラポンされます。つまり、誰がどこに座るかがリセットされます(暗黙の了解)。

部活単位で座っている人たちは人も場所も変化することはほぼありません。

女子は仲の良いもの同士で座っているケースが多いのですが、このガラガラポンのタイミングなどで座っているメンツが変わるケースがあります。

こういう時はほぼ100%『仲間内で喧嘩した』ケースです。

『なんかいつもと違う席に座ってるな〜』なんて思っていると、

『○○ちゃんと○○ちゃん喧嘩したらしい』なんて噂が回ってきます。

ジプシー女子

学年に何人かはしょっちゅう座席を変えるジプシー女子がいます。

こっちのグループの女子と一緒にいると思ったら、半年後にはあっちのグループへ・・・という感じです。そんなにコミュニティ変えて行き先無くなっちゃわないか、と思うのですが大丈夫そうです。

こういうジプシー女子はメンヘラ気味で面倒な女子の確率が99%といってよいかもしれません。

せまい講義室

近年、カリキュラム変更などにより講義・実習・試験のスケジュールが詰め詰めになり、精神力の弱い医学生はやる気を失い留年してしまうケースが頻発しています。

大量に留年すると下の学年と合流しますので、学年の人数がかなり多くなります。

そうなってくると講義室がパンパンになります。座れない、という状況にはなりませんが、全員が自分が快適だと思う座席を目指すので衝突が起こってきます。

取ってただの、取ってないだの言い合いになります。

果てには前日から自分の荷物を置いて場所取りしたりして学務に注意されたりします。

前の方の座席は取り合いにならないので、自分は優雅に前の方をキープします。