先日の記事で『医学部を卒業後、基礎医学か臨床医学のどちらかに医学生は進む』と記述した。
今回は基礎医学に進んだ場合の話をしてみたいと思う。
基礎医学入局者は貴重種
基礎医学に進む医学生は貴重種である。ほとんどの学生が臨床医になるためだ。
基礎医学が避けられる理由としては
- 実験が主な仕事
- 給料が少ない
- 地味
などが挙げられる。
基本的には病気の理由を解明するために遺伝子変異させたマウスをいじくる・・・というイメージである。
実験が好きだったり、人体の神秘の解明、難病の治療法、特効薬の開発などが好きな人はいいだろう。しかし、そういう人はあまりいない。
基本的には大学の基礎医学講座に入局することとなる。よって給料は大学の規定による。ちなみに、医学部の教官だから他学部よりも給料が高い、ということは基本的に無い。なので、教授職でも年収1,000万円いっている人はほぼいないだろう。
基礎医学に入局する前に、内科などの汎用的な科の専門医を最速で取得し、それから基礎医学に入局する。そして、休日は内科医でアルバイト、というのが金銭面にも楽だろう。
基礎医学講座はスタッフが少ない
基礎医学の講座スタッフは少ない。
教授、准教授、講師、助教、事務スタッフ、検査技師などが主なメンバーであるが、教授、准教授、事務スタッフの3名しかいない、みたいな講座も山ほどある。
特に上記の3名しかいないような講座は地雷の可能性が高い。
なぜなら、常に教授とのやりとりを求められ、嫌われようものならどこにも居場所がなくなる。
後任ができないと辞めるに辞められないし、他大学の同じ講座も教授と仲の良い教授かもしれない・・・。
そんな感じであるので、常に教授の顔色を伺って、やりたいこともやれない状況が続く。
そんな状態なので一層基礎医学に進む者が少なくなるのである。
基礎医学講座に進むメリット
基礎医学に進むメリットはあるのだろうか?
そのひとつとして『特許を取ったら億万長者』がある。
昨年のノーベル医学生理学賞をとった本庶佑先生も基礎医学の医師である。オプジーボのような画期的な薬を開発したとすると、高須クリニックの高須先生よりも断然にお金持ちになれるような対価をもらうことが可能だ。
でも、基礎医学で頑張っているひとたちはお金のために働いているひとは割合少ない。誰かを救いたい、世の中のためになりたい、そう思っているひとが多いと感じる。
その他のメリットとして『18〜24才くらいのピチピチ大学生と常に触れ合える』である。
基礎医学は医学部の1〜3年で教える科目である。これらの科目は基礎医学の講座が担当する。なので、常に女子大生と触れ合えるのである。
しかも、医学部の定期テストは範囲が広いがため難しい(というか大変)。先生に媚を売ると試験問題のヒントをもらえるのだ。
実際、自分の大学にも女好きで有名な先生は毎年、言い寄ってくる女子学生と懇意になりテスト情報を秘密裏に流出させている。
そして、その先生の科目が終わると同時にその女子学生は消えていく・・・。しかし、また新たな学年の女子学生が寄ってくるのである。
先生も先生だが、女子学生も女子学生である。