初期研修雑感

初期研修2ヶ月目

そろそろ初期研修の2ヶ月目が終わろうとしている。日当直も5月からはじまっている。病院のもろもろのルールやお作法なども覚えてきている。

研修医の主な戦場は日当直帯の救急外来である。平日17時以降朝の9時まで、土休日の全日の救急外来は初期研修医が最初に診療にあたるのが一般的な初期研修病院だ。病院によって研修医がやっていいことの幅は異なる。僕の病院はかなり研修医の裁量が多い方で、採血、CT、血ガスなど侵襲度の低いものはある程度できてしまう。基本的に患者や家族のIC(インフォームドコンセント)は上級医が行うが、忙しさの程度によっては研修医が行う。というか先生によっては「自分でやっといて」と任せて(丸投げ!?)くれる人もいる。

結局、処置にしろICにしろ何にしろ、一度自分でやってみて、冷や汗かいたり恥ずかしい体験(ICでうまく説明できず家族が困惑する)をしないと覚えていかない。なので、ある程度研修医が裁量をもって診療できることは良い研修病院の指標となるだろう。

新患の外来も数人であるがやっている。外来は難しいのだが、ある程度、型は決まっていると思う。問診して診察して血液検査して画像(レントゲン、CTなど)を撮るか検討する。だいたいの疾患はCTとってしまうとわかってしまう。放射線診断の読影がある病院ならばそこでだいたい病気は診断できてしまう。画像ででてこなくて、血液もあまり異常がないが臨床症状がある、というケースは研修医で対応するのはわからない。そこは専門医的な視点で問診内容・診察・血液検査を解釈しなければならない。でも、そういうよくわからない病気の多くはたいしたことがない病気であることが多いので、処方して悪化したらまたきてください・・・となるケースが多いだろう。

カンファレンスもある程度型は決まっているので、それに合わせてプレゼンしていく。

おそらく、研修医の2年間というのは病院や診療科の一般的な型を勉強していく期間なのだと思う。病棟管理はあまりやっていないので、早くやってみたいところである。