研修医生活2ヶ月を終えて

眼科のない病院

研修医を採用できる臨床研修病院は比較的大規模なのでほとんどの診療科がそろっていますが、全部の診療科があるわけではありません。精神科とか皮膚科などのいわゆるマイナー科の中でも医師数が少ない科は病院にないことも多いです。

特に精神科は研修プログラムとして1ヶ月は回らないといけないルールになっていると思うので、自施設になければどこか他の施設に出張して研修することになります。

できれば欠けている科が無い方がいいとは思いますが、無いからといって不利益が多いとも限らないと思います。無い科があればその科の領域の患者がくれば自施設である程度は診療しますので、例えば泌尿器科が無い場合、消化器内科を回っていて泌尿器の問題もある患者がいればある程度は消化器内科の方で対応することになります。泌尿器科があったとすると、すぐにそっちに回されてしまいます(もちろん自分で診る人もいますが・・・)。

研修医の活躍の場である救急外来でもそういったことは起きるわけなので、欠けている科の患者がきたらある程度は自分で調べて対応しなければならないのです。もちろん欠けてる科のない病院も同じだ・・・という意見もあるかと思いますが、後ろに専門医がいる環境といない環境では対応方法も変わるので学びも異なります。どっちが良いわけではなくて、どっちも学びがあると思います。

人気のある病院、ない病院

人気のある病院で働くと研修医として成長できる・・・と思っていましたが、そこまで関係はないような気がしてしました。むしろ、研修医本人の学ぶ態度、つまり、目の前の技術を本当に自分のものにしたいかどうかで研修は決まるような気がします。自分はそれなりに人気のある病院で研修していますが、周りの研修医をみても「忙しい忙しい」と言ってるだけで、朝病院にくるのも時間ギリギリで帰宅するのも早く研修医レクチャーも携帯いじってばかりの人もいて・・・。

結局のところ、初期研修で学ぶことっていうのはどこの施設のどんな指導医でもできるし、指導方法によってそれほど大きな差はつかないと思います。なので、研修医の学ぶ意欲が重要となってくると思います。