医学部では各医学部にもよると思いますが、入試における首席、2~4年生での各学年における成績優秀者としての首席というものがあります。

首席は最高の栄誉!?

我々医学生は勉強というものに命をかけてきた人種であります。ですから、一番頭が良いという称号である『首席』には相当のインパクトがあります。

入試の首席は取った本人が宣言しないとわからないものなので、実際には誰が首席だったかはわかりません。また、昨今、AO入試やら推薦入試やら地域枠入試やらで入学ルートが複雑化していますので、入試における首席というものがあやふやになっている雰囲気があります。学士編入というものもありますのでなおさらです。

学年の首席

さて、医学部においては2年生から医学の専門教育がはじまります。そして、教授会で2年生、3年生、4年生の各学年での成績(GPA)と人物評価を行なって首席を決めます(決めることろが多いと思います)。

いまの大学は秀(90点以上)、優(80点以上)、良(70点以上)、可(60点以上)、不可(60点未満)と分類されています。

首席を取るような人物は部活もやらずに(部活やってても拘束時間が短め)勉強ばかりしているようなひとたちです。

首席を取る人たちの人物像

これはあくまでも自分の大学の中での話になってしまいますことをご了承ください。

首席を取るような人たちは勉強はできるが、コミュニケーションが下手な人が多いイメージです。

もしかしたら、勉強のしすぎで人とのコミュニケーション方法がいびつになってしまっているのかもしれません。

彼らに共通してみられるのが『教科書第一主義』だったり『テスト第一主義』というものです。

教科書に書いてあることを暗記することが医学において大事、テストでいい点とることが医学において大事と思い込んでいる感じがします。

もちろん、医学・医療においては知識的なところは大事ではあります。しかし、教科書に書いてあることはあくまでも原理原則にすぎないし、テストでいい点とるのと臨床的な能力とはそこまで因果関係はないと思います。つまり、テストで良い点とれれば臨床能力がある、は間違いで、臨床能力がある人はテストでも良い点を取る、ということだと思います。

首席を取る層は臨床よりも研究に向いていると思います。

こういうことを言うと『自分が首席を取れないからやっかんでいるのか!?』なんて言われそうですが、どうでしょうか?

もちろん自分もできるだけ良い成績を取れるように勉強をしていますが、テストと関係ない勉強もしているので首席取れなくてもいいですね。学生のうちにできる医学的に勉強となることに注力しています。その分野であれば首席をとるような人たちにも圧勝できます。なぜなら、その分野はカリキュラムに含まれていないからです。もし、彼らがこの分野を一緒に勉強しだしたら圧勝されると思いますが・・・笑。