ツイッターでは定期的にワクチンVS反ワクチンで論戦が行われています。このワクチン問題は医療の根源的な性質によるもの〜結局、完全に証明有効性(非有効性)できない〜が大きいと思います。

ワクチンとは何か?

ワクチンとは簡単に言うと、接種するとある病気にかからなくなる薬、であると言えます。基本的には細菌やウイルスといった感染症に対するものです。

例えば、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染は子宮頸癌を引き起こすことが判明しています。このHPV感染を防ぐためのワクチンがあり、このワクチンについてツイッター上で舌戦が繰り広げられることが多いです。

この他にもインフルエンザワクチンやB型肝炎ウイルスワクチンや各種予防接種などたくさんのワクチンが存在します。

ヒトパピローマウイルスワクチンは効くのか?

配偶者や娘(まだいないけど)などにヒトパピローマウイルスワクチンを打たせるか?と聞かれたら『打たせる』と言います。

しかしながら、その効果をどれぐらい信じているかというと『そんなに効果は無い』と思っています。

確かにWHOが正式に有効性と安全性を認めているようですが、果たして東洋人である日本人に対しても西洋人と同じレベルでの有効性と安全性があるのかはよくわかりません。

副作用は通常のワクチンレベルにあるけど、打たないよりかは打った方がいいかな・・・と思うレベルです。

また、薬全般に言えることですが『100%安全な薬は無い』です。

また、日本でも世界でも製薬会社や特定の大学病院の科による薬害問題や創薬データの改ざんが定期的に起こっています。特に1980~1990年代に生じたMMRワクチン事件は医学生であれば誰しもが知っている事件です。

こういう事件があるわけなので、反ワクチン派が台頭するのも無理ありません。

インフルエンザワクチン

毎年秋頃になるとはじまるインフルエンザワクチン。

あれっ、ワクチンは一回打てばしばらくは効くんじゃなかったっけ?と思う人もいるでしょう。

インフルエンザは非常に遺伝子変異の頻度が高いウイルスです。ですので、毎年毎年変異するのでそれ用のインフルエンザワクチンが必要となります。

インフルエンザのワクチン製造課程はよくわからない様子です。自分の大学の微生物学の教授も『インフルエンザワクチンの製造方法もよくわからないし、効果もわからない。ただ、打てば防ぎはできないものの症状は緩和できるだろう』と言っていました。この教授は微生物特にウイルス分野でそれなりの結果を残しているひとなので信憑性は高いです。ちなみにですが、この教授曰く『ヒトパピローマウイルスワクチンの日本人に対する有効性は未知数。打たないよりかは打つ方がいいかも。』というものでした。

自分はインフルエンザワクチンを打った経験がなく、かつ、インフルエンザに罹患した経験がありません(正確に言うと罹患しているかもしれませんが、インフルエンザ様症状を呈したことがありません)。

ですので、しばらくはインフルエンザワクチンは打ちません。今後、状況が変わって毎年インフルエンザにかかったりするようになったら考えます。

インフルエンザワクチンを打たない理由は『なるべく余計なものを体内に入れたく無い』からです。

ワクチンは細菌やウイルスの一部が混じったもの、死滅させた細菌やウイルス、生きた細菌だが不活性化しているもの、などたくさんあります。基本的には原因となる病原体の一部から製造します。当面必要ないのに、こういった加工された病原体の一部を体内に接種することはなるべく避けたい事象です。メーカーや厚生労働省のお墨付きがあったとしても、です。

ワクチンとの付き合い方

以上が自分のワクチンへの考え方です。

反ワクチンでも盲目的なワクチン賛成派でもありません。自分に必要なのか?効果と副作用とのバランスはどうか?そういう点を複合的に勘案してワクチン接種を決めています。

細菌、自分が打ったワクチンとしてはB型肝炎ウイルスワクチンです。大学病院で実習するために必要だから接種しました。副作用を考えても打つべきであると思いました。

ツイッター上のワクチン論争ですが、ワクチン賛成派も反対派もどちらも『○○ワクチンは危険、打つな』、『○○ワクチンは安全、WHOのお墨付き』みたいな形で論争していますが、いずれの話も話半分で聞いて、自分で調べて結論を下すのがいいと思います。

個人的には、おそらく99.9%医師であるアカウントでも匿名アカウントの医療情報は鵜呑みにしない方がいいと思います。

例えば、ヒトパピローマウイルスワクチンに有害性が認められた場合、ワクチンを積極的に推進する匿名アカウントはアカウント削除するだけで責任なんてとらないでしょう。

『ワクチン打つな』も悪ですが、
『絶対ワクチン打て』も同じく悪になる可能性はあります。

ワクチンは自分で効果と副作用を調べてから慎重に打ちましょう。