「医学部は情報戦である」と言われますが・・・。

医学部生活において情報は大切

医学部生活において各種情報は重要です。

教養科目の楽勝科目、専門過程の注意する教官、解剖実習での情報、病院実習での各科の情報・・・医学部生活にとって事前の有効情報は非常に役に立ちます。

教養科目で楽勝科目を必ず取る必要はありませんが、無駄に難しいものだったり煩雑なものを取ってしまうと後々やっかいです。教養科目といえど落とせる科目はほとんどないのです。必修の教養科目を落として留年する人もチラホラいます。

専門過程に進むと科目の選択をする必要はないですが(全て必修)、基本的には1科目でも単位を落とすと留年ですので慎重な受講が求められます。教官達もそのこと盾にして学生に強めに接してくる人もそれなりにいます。要は「生意気なことしてると単位あげないよ!」ということになります。そういう酷い教授や教官はそこまで多くはないですが、各学年において2〜3人程度はアカハラ・パワハラ的な教官がいますので、そのひとたちに目をつけられないように生存していく必要があります。「◯◯教授のときは机にペットボトルがあると投げ捨てられて、講義室から退室させられる・・・」なんていうかつて実際に起こった事件の情報が学生の間では広まっています。こういった情報が無いと、一番前で真面目に講義を受けているのにたまたまペットボトルをしまってなかっただけで教授からキレられる・・・なんていうことが起きます。

解剖実習では「解剖道具セット」を生協で買うように大学側からは言われますが、先輩からのお古でメスだけ新品にすれば相当に安上がりになります。こういった節約情報も大事です。

病院実習では各科での「お決まりごと」があります。「学生は病棟に荷物を持ってくるな!」とか「◯◯部屋に学生は入るな!」とかなどなど色々な細かいルールがあります。こういったルールは事前に行うオリエンテーションで説明してくれる場合もありますが、してくれないことも結構あります。「『◯◯は禁止』って先輩から聞いてないの?ハァ・・・」みたいなおとを言われるケースもあります。大学病院の実習は説明不足のオンパレードです。自分から想像して質問して確認するしかありません。でも、想像力にも限界があるので溜息が出てしまうケースが多いです。また、教授の外来見学の時は◯◯してはダメとか逆に◯◯しなきゃいけないとかいうのもありますね・・・。

情報は取捨選択の上、アップデート

情報は大事といっても、情報を鵜呑みにしてそのまま信じてしまうと痛い目を見るケースもあります。

結局、情報は古いものであって、日々アップデートされるものです。各講座の教官も毎年のようにスタッフが入れ替わりますし、教授が退官になるケースもあります。厳しかった教授が退官の年だけ異常に優しいかった・・・なんてこともあります。

また、情報が伝言ゲームのように伝わることによって一部が改変されることも多々あります。悪意をもったひとが偽情報にすり替える場合もあります。なので、情報はあくまで情報に過ぎないとして、その場その場で状況を見極めながら対処する必要があります。

医学部以外でも・・・

「医学部は情報戦である」とタイトルに書きましたが、正しいと言えるでしょう。しかし、それは医学部でなくても医学部以外の学部でも同じでしょうし、現代の情報化社会においては何をするにでも情報の価値は高いと思います。ただし、医学部以外の学部よりかは医学部の方が、情報の価値が高いような気がします。つまり、情報によって効率化が可能な気がします。