このツイッターのツリーを最後まで読んで最初の方で『落ち』がわかった人は世間一般的な感覚を持っているのでは?と思います。

岩田健太郎先生と高山義浩先生のやりとり

先日ツイッターを見ていたら冒頭のツイートを発見しました。まずはツイッターのツリーを全部みてから記事を読んでみてもらいたいですね。

このツイッターのやりとりはシンプルで、東南アジアで冷えてないドリンクを冷やすために氷を使うか否か?を議論しているものです。今日日、東南アジアで売っている氷や自分で凍らせた氷を使って飲み物を冷やす人はほぼいないと思います。それなりのお店で出された氷入りの飲み物は大丈夫でしょうが・・・。

飲み物を急いで冷やす場合、飲み物に氷を直接入れるのが王道ですが、今の時代だと冷凍庫に入れた冷えた金属的なグッズや中空の中に水が入っていてそれを冷凍庫に入れておくとそれが凍り、飲み物を注ぐと冷やすことができるグラス的なグッズもたくさん販売されています。人間生40〜50年生きていればそういうものがあるということは知っていて当然の知識かと思います。

今回のツイッターのやりとりで高山先生は『氷をグラスに入れないで飲み物を冷やすグッズは一般的なもの』という認識のもとで話が進んでいたと思います。一方、岩田先生は世間知らずなのかこういう物を知らずに最初からオチにたどり着くまで『氷を飲み物に直接入れる』という概念しか頭にない状態でした。

『氷をグラスに入れないで飲み物を冷やすグッズは一般的なもの』が一般的か否かは意見が分かれるところですが、自分は一般的と考えます。一般的ではないとしても、日本で有数の基幹病院である沖縄県立中部病院で長年第一線で感染症の臨床に携わっている高山先生が『ロックアイスを飲み物に入れるのはダメだが、中空をくり抜いたグラス状の氷に飲み物を入れるのはOK』とは言うわけがないと思います。なんで岩田先生は最初の方で『中空をくり抜いた氷』について考えなかったのか疑問です(先入観?)。

医学生も同じような思考回路をしている人が多い

なぜこのツイッターを見てピンときたかといえば『医学生でも同じようなヤツが多い』と思ったからです。

世間一般で常識と思えることを前提にこちらは話しているのですが、残念ながら相手にはその常識が無いという状況は非常に多いです。話が進むにつれて相手の常識の無さに気づいてその溝を埋めようとしますが、相手は自分の常識の無さを認めませんし、その時点までで積み上げてきた相手の議論が間違いであることになるので一層認めようとしません。結局、議論は噛み合わないまま終わることになります。さらに自説を認めさせるためにエビデンスや教科書的なことを引用してこちらを説き伏せようとしてきます。こういうことが医学部生活6年間で何度あったかわかりません。もちろん、自分の方が常識が欠如しているケースも考えられますが・・・。

岩田先生も自分の周りにいる医学生も共通して言えるのは『世間知らず』なところだと思います。岩田先生のような感染症の権威のような人はそれでも良いかもしれません。むしろ、それぐらい興味が感染症にだけ向いているからいまの立場にいられるのかもしれません。しかし、岩田先生のようなレベルの高く無い一般的な医学生が世間知らずだと害悪のみしかないような気がします。

今回のツイッターでのやりとりは医師(や医学生)が世間から頭が良いはずなのに『医者なんてバカ』と言われてしまう典型的なケーススタディとして非常に興味深いと思いました。