医学部に来る人はぬるま湯な環境で育った人が多いから、それまで学生という甘えられる環境から厳しい仕事の現場にでるとすぐにまた「辛い・死にたい」と言い出しそう・・・。

8月よりマッチング面接開始

さて全国の医学部生が初期研修病院を決めるマッチング面接がはじまりました。私もとある病院を受けてきました。そこの病院は3つ受験する中で志望度が3番目であり、要は滑り止めの病院でした。とはいえ、研修病院としてはかなり良い場所であったので最終的にそこに決まっても嬉しいと思います・・・が恐らくここの病院に採用されるのは難しいと思いました。

非大学県・非出身県

その受けた病院というのは母校が設置されている県でもなく、自分の出身地でもない県でした。自分の出身県の隣県であり自分の感覚では「同じ県」くらいです。面接で再三聞かれたのは「なぜ縁もゆかりもない土地のうちの病院なの?」ということです。それに対して自分としてはしっかりとした理由を述べたのですが、あまり理解というか納得というかわからなかったみたいです。

面接官はドクターであり、某旧帝大の医局に属する先生です。その先生の年代の人たちからすると入局するのは当たり前なので、入局するとなれば母校か出身地の医局になるので、母校でも出身地でもないエリア(その病院が関連病院ならまだしも)に就職しようとする意味は到底理解できないのかもしれません。

まだまた医局に入局して医者人生を過ごす人も多いですが、医局とは関係無しに生きていく医師も増えております。でも、多くの年配の医師はその考え方についていけてないので、今回のような採用面接では私のような人間は不利になります。予想はしていましたが、思ったよりも露骨でしたね・・・。

来年度マッチングを受ける人は非大学県、非出身地を受ける場合は相当に覚悟しておかないと採用は難しいかもしれません。

聖路加病院などの人気研修病院

東京の聖路加国際病院、千葉の亀田総合病院、沖縄の県立中部病院などの初期研修病院はこの点でまったく逆となります。レベルの高い研修を受けにくるのに母校とか出身地とか関係がないからです。これらの病院を受けた友人から面接の様子を聞きましたが「何でうちの病院受けたの?」的な質問は当然のようになかったようです。なぜならその質問は愚問だからです。