実は医学生はバカである。

というとちょっと語弊があるが、専門バカという感じである。

確かに学問的な才能という意味では一般的に頭は良いのかもしれない。

しかし、多くの医学部生というのは入学する前に過酷な受験戦争を勝ち抜くために遊びもせずに勉強をしていた人間たちである。

しかも、運良く医学部に合格したあとは少人数制の非常識がまかり通る変人医療村で多感な時期を過ごす。

もちろん2浪、3浪は普通の世界なので、医学部以外の友達が就職して働き出している頃でも大学3年生とかで『学生最高!』なんて言っている。

変人医療村の住人は連綿と専門バカが占めている。ここの住人は人からの影響、特に先輩からの影響を受けやすく、先輩の言うことならば疑うこともせず信じ込んでしまう。

変な投資とかで詐欺を行うなら医者が一番狙い目である。バカだから・・・。

医学的なことであれば先輩のいうことを信じ込んでも良いのだが、世間的な常識や一般社会の通念とかは信じてはダメだ。

様々な場で『医者には非常識が多い。変人が多い。社会でやってけないような人が多い。』といわれるが、それはしょうがないことなのである。いまの若い世代ではどうしようもない。

いままで述べてきた通り、連綿と変人医療村で外部との接触が少ない中で育つと、そういう人間が形成されてしまうのである。だから、日本に医師ができはじめたころの変人医者が悪いのだ。

「学士編入とかもいませんか?彼らはまともな変人医療村住人なのでは?」そう思う人もいるだろう。

だがしかし、いい歳こいて学士編入などしてくるおっさんおばさんなんて変人医療村の外で育った変人なのだ。

だから、学士編入という制度をもってしても変人医療村の変人レパートリーが増えるだけで、状況は一向に変わらない。

自分もそんな変人医療村にいるわけだが、なるべくそういうものに染まらないようにしたいと思っている。