新型コロナ、まとめるとインフルの2倍感染力があり致死率は30倍 https://t.co/t30QFf5uHz
— 意識低い系麻酔科医 (@Fv4gFB3fUdPoybs) March 18, 2020
新型コロナで世界中がてんてこまいですが、この先どうなるんでしょうか?
検査は本当に必要なのか
新型コロナウイルスに対する検査を検査能力MAXまでフル稼働にするのか、はたまた必要な人だけやるのかで一時期マスコミを含めて大騒ぎしていました。
ツイッター界隈の医クラスターでは断然に『検査は必要数だけでいい』という意見が大半をしめていました。逆にマスコミでは政府の検査数の少なさを指摘して、もっと検査をやるべきだ、と煽っていました。
自分は当初、検査をやっても偽陽性やら偽陰性やらあるので実際検査する意味は少ない。しかも、陽性判定されても治療法もないのでさらに意味がない・・・みたいな意見に流されて『検査やらない派』でありました。
しかし、実際どっちが正しいのかがわからない状況になってきました。
もちろん、新型コロナだと思った人が誰でも受けるシステムにすると医療資源がパンクしてしまいます。でも、かといって検査を行わなければ実際の感染者が自宅待機もせずに市中でウイルスをばらまいてしまいます。
なので、医療資源のバランスも考えながら、どの状態の新型コロナ感染疑い患者を検査に回すのが重要である、と考えるようになりました。
ツイッター上の大型アカウントも当初は『検査しても無意味』みないな流れがありましたが、いまはあまり検査実施の有無に言及していないと思います。いまはアカウント名に『手を洗う○○』みたいな感じになっています。
新型コロナで普通の医師ができること
新型コロナで一般的な医師ができることなんて実は無い。僕はこう思います。だってパンデミックに対して何かできる医師なんていないと思います。
検査するしないもその時々のフェーズによって変わってくるし、あとから考えてみないと検査するしないの決定の正しさは決められないと思います。いま、絶対的な自信をもって検査の良し悪しを述べられる人はWHOにだっていなんじゃないでしょうか。
なので一般的な医師としては『手を洗う』ことを励行することしかできないと思います。
でも、この手洗いだってどれだけ効果があるのかは懐疑的です。確かに、手を洗う方が洗わない方がいいに決まっています。しかし、実際、新型コロナが空気感染するかもエアロゾル感染するかも飛沫感染しかしないのもわかってない状況です。空気感染するようならば手洗い効果も限定的なのではないでしょうか。
ちょっと前までは『検査をやる意味は〜』とか盛んに啓蒙してきたツイッター上の自称医師たちが、今度は『手を洗おう』みたいな誰でも言えそうなことを言い出したことに違和感を感じます。もっと前から言えや、って思います。
とかく医療者は自分の持ちうる医療知識をひけらかしてドヤる人が多いと思います(医師に限らず看護師とかも)。
自分は謙虚に生きていきたいと願うばかりです。