今回は毛色の変わったお話である。
近所の個人経営の居酒屋の店長のはなし
これは80%がた僕の想像が入った話である。
近所にある個人経営の居酒屋がある。
残念ながらこのお店は4月くらいに閉店となった。2,3度飲みに行ったことはあるが、可もなく不可もなくというお店である。
廃業して当然・・・というわけではない店だと思う。この店の前にもっとつぶれるべき店がたくさんあるからだ。
しかし、お店は閉店となった。その理由は知らない。
お店が儲からなくて赤字続きでやめたのかもしれないし、赤字じゃないけど儲からないので新しい業態をはじめるために今の店を閉めたのかもしれない。
この店には店長とアルバイト数名がいて、全体的に接客は悪くなかった。店長は30代後半の大柄の男であった。
そして、この店の一階下には系列店があって、たまにそちらの営業も管理しているようであった。ちなみにこっちの店は閉店していない。
店長はいなくなった
その閉めた店の店長は階下の系列店で働くかと思っていたが、そうではなかった。その階下のお店にもいなかったのだ。
そもそもだが、僕はその店長と仲が良かったわけでもないし、その行方なんてどうでもいいことだった。
ある日のことである。
とある全国チェーンの牛丼やに久しぶりに入った時のことだ。
なんとあの店長がその牛丼屋の一店員として働いていたのだ。正社員なのかアルバイトなのかわからないが、そこにあの店長はいた。
店長の人生
人の人生であるから他人がとやかく言うことではないのだが、この店長について色々考えてしまった。
実は絵描きになる夢があって、居酒屋の店長をやりながら必死に絵を書いているのではないか・・・。
はたまた、小説家になりたいと思って必死に文章を書き、賞に応募しているのではないか・・・。
それを確かめる術はないけど一人、牛丼を食べながら想像してしまった。
この店長はこの先の人生どうなるのだろうか?
もしかしたら、そんな夢などなく人生の流れにのってここまで生きてきたのかもしれない。
人生いろいろ
人間の人生は色々である。
僕のことをしらないが、毎朝の電車で会うサラリーマン、女子高生は僕のことをみてどう思っているのだろう?
僕のことをしらないが、よく行くコンビニのあの店長は僕のことをみて何と思うのだろうか?