病院実習開始で垣間見える人間の本性

もうすでに全国的に医学部生の病院実習は再開しているところがほとんどです。が、ついに北里大学医学部で医学生がコロナに感染したそうです。

病院実習

医学部の高学年(5年生、6年生)では病院で実習を行います。今回は実習における”実習班”について書いてみます。

まず、実習班は5〜7人くらいで構成されています。定員などが大学によって違いますし、留年している数が多かったりで班の人数は大学により、学年により多少違ってきます。

この実習班がどうやって決まるかというと、だいたいが学籍番号順で男女と留年生割合とかを勘案しながら決まっていくと思います。

この実習班で大学病院の各科を1週〜4週かけて順繰りにローテーションして実習していきます。通常、5年生が大学病院で6年生で大学病院か大学病院外の市中病院を実習することになります。

実習で見えてくる人間の本性

よく医学部では『病院実習回っていると今まで普通だと思っていた人の本性が出てきてビックリすることがあるよ。』なんて言われています(少なくとも自分の大学では)。

自分の実習班のメンバーは真面目でまともな人間しかいないと思っていました。実習が始まる前と始まってすぐぐらいまでは・・・。

そうなんです。やっぱり、普通でまともだと思っていた人の本性がそうではなかったのです。

とある人は、4年生までは普通に真面目な人だったんですが、とにかく実習は楽をしたいらしく、どうにかして自分が楽になることしか考えていません。とある診療科を回るときに全員が同じ手術や手技や検査をみるわけではないです。診療科はグループ(産婦人科でいえば腫瘍グループ、不妊グループ、産科グループなど)に分かれています。なので、学生もこのグループ毎に振り分けられます。当然、楽な科と忙しい科があります。

そこでこの”楽したい人”はなんとしても毎回楽なグループに行きたいのでこう言います、

わたし、この科のグループに将来進もうと考えてるから優先して!!

一回くらいならいいのですが、基本的に毎回言います。毎回言うから誰も信じてないよってのがわからないみたいです。で、毎回その申し出は却下されてアミダくじとかで決めるのでハズれると怒り出します。

もう付き合いきれないのであまり関わらないようにしています。

ゆずらない男

毎回アミダくじでグループ決めをするのですが、2連続で忙しいグループに当たるとキツイのは確かです。完全に「くじで決めたから・・・」ということで2連続忙しいグループになった人を見放してもいいのですが、実習は助け合い、たまには交代してあげたいというのが人の情です。

しかし、とある30歳オーバーの自己中男は違いました。

自分が忙しい時に変わってもらった相手が2連続で忙しいグループになった時に変わってあげなかったのです。ついに、自分は変わってもらったのに一度も他の人と変わることはありませんでした。

それに加え、アミダくじや決め方のミス(結構決め方が複雑になってしまう時がある)を突いてきて、自分の意に沿わない結果になった時に再調整をコールしてきます。

再受験生と学士編入

こういった病院実習で悪い本性が垣間みえてしまうのは残念ながら再受験生と学士編入生に多いです。本来、年齢を重ね、大人のしての余裕があるはずなのですが、実際はそうではないケースが多いです。

もちろん、再受験生や学士編入生でも立派な人はいますが、割合としてはダントツで高いです。

もちろん、再受験生や学士編入生以外の若者でもしょうもない人も多いですが・・・。

後期研修を見据えた病院見学

もう既に病院見学を10以上してきました。すればするほど新たに見えてくる世界があるのでけっこう面白いです。

初期研修先としての病院探し

医学生における病院見学とはつまり初期研修先の病院を見定める行為であると言えるだろう。これが初期研修医になると後期研修の病院探しとなる。

初期研修医はおしなべて忙しいものである。であるからして初期研修医をしている時にに後期研修医先の病院見学に行っている時間はあまりないと言えるだろう。

だから、医学生時代に後期研修医を見越した病院見学を行なっていくことは非常に重要である。

でないと『後期研修よくわからんから、大学の医局に入るかなぁ・・・』なんて思考停止に陥りかねない。

後期研修とは

後期研修とはつまり専門医を取る過程であると言えるだろう。

後期研修を行うには各都道府県に割り当てられた診療科ごとのプログラムに登録しなければならない。

ここで難しいのは全ての病院の診療科がプログラムを持っているわけではないということなのだ。

プログラムをもつためには指導医の人数や施設の基準などがあり、これを満たさないとプログラムが認可されない。

通常、基幹病院と連携病院というグループに分かれており、基幹病院がプログラム責任施設となり連携病院を束ねていくことになる。

この基幹病院とか連携病院というのは病院単位ではなく診療科単位で認められる。つまり、◯◯病院は内科、外科、産婦人科、小児科の基幹病院ではあるが、整形外科、麻酔科、泌尿器科は連携病院である・・・ということが生じる。

ということは、初期研修先が自分の行きたい科の基幹病院であると、後期研修医として採用の確率はほぼ100%だし、なにしろ引っ越し等が必要ないので公私共々シームレスな移行ができる。

基幹病院と大学医局

都心部の有力大学(東大、京大、阪大、九大、東北大、慶応)などは有力病院を関連病院として影響力をもっている。だから、特に東京などで後期研修をするならば大学医局に入局した方が何かと便利そうではある。もちろん、大学医局に入らずともプログラムには申し込めるであろうが、医局員の方が有利だろう。

特に、都心部のマイナー系(皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科)などはシーリング(都道府県に割り振られたプログラムの定員)があり、プログラムに採用されるのはかなり激戦である。そもそも、マイナー系プログラムは大学病院か大学病院に準ずるような規模の市中病院にしかないのだ。この市中病院もほとんどが医局絡みであると考えられるので首都圏でマイナー科の後期研修医になるなら入局は必須と考えられる。そうでない穴場があったら教えてもらいたい。

これが地方となるとぽつりぽつりと大学とは関係のないマイナー科プログラムがある。もっと田舎になるとほとんどすべての診療科で入局が必須となる状況である。

入局を考えない医学生

医局入局を考えていない学生は医学生時代にしっかり後期研修を見据えて病院見学をする必要がある。もっといえば、医学生時代に後期研修のための病院見学をするべきである。

 

福岡堅樹選手の志望校を推定してみた

以前に当ブログで福岡堅樹選手のことを書いたのですが、このニュースによりそのページへのアクセスが殺到していました。

推薦?編入?一般入試?

推薦入試のある医学部があると聞いたことはありません。もしかしたら私立にはあるのかもしれませんがどうなのでしょうか?

学士編入は国立私立を問わず多くの大学で設置されています。一般に、学士編入は英語や面接のウエイトが高い大学が多く、福岡選手のような偉大なプレーヤーならば楽々合格圏内であることは誰もが納得です。

例えば、東海大学の医学部編入はNHKの島津アナウンサーが合格していることで有名ですが、受験科目は一次が書類審査、英語、適性試験、二次が面接のみです。書類審査はいわずもがな適性試験も福岡選手なら何をやっても合格できるでしょう。英語もそれなりにできるでしょうから、医学部への最短ルートは東海大学医学部かもしれません。

しかし、福岡選手はどうやら編入はせずに一般受験で合格をもぎ取るつもりのようです。

それが本当だったら、正直、福岡選手かっこよすぎる・・・。

一般受験ならば恐らく私立ではなくて国立でしょう。私立であれば裏口入学だの、ネームバリューで受かっただのを言われかねません。そういうのを一蹴するためなのかもしれません。

面接点の高い国立医学部

福岡選手が国立狙いだとすると面接点の高い医学部が選ばれそうです。いまや国立大学のほぼすべてが面接を導入しており、総合判断(⭕️か❌だけ)でなく面接点を導入している大学も多くあります。

その面接点も全体の数%程度のところから30%くらいを占める大学もあります。短期のでの合格を狙うならば面接点の高い医学部を狙うべきでしょう。しかし、一般的には面接点の高い医学部ほど地方の田舎にある傾向が強いのがネックかもしれません。旧帝大の医学部は面接点はあっても得点に占める割合は低いので、面接点での逆転はなかなか難しいです。

福岡選手の志望校はどこか?

福岡選手の地元は福岡ですので九州の国立医学部を狙うのが可能性が高い気がします。

学力が十分であれば九州大学医学部でしょう。ただ、九州大学医学部は相当レベルが高いので合格には3年くらいかかるかもしれません。

その他の九州の国立医学部である長崎大学、熊本大学、これらは旧六医学部といって一応歴史的な権威のある大学です。これらが二番手の志望校だと思います。ここであれば1年での合格も十分見込めます。

あとは佐賀大学、大分大学、鹿児島大学、宮崎大学、琉球大学が続くと思います。これらの大学は入学難易度としては長崎大学や熊本大学と同じレベルだと思いますので、各科目の仕上がり具合や得手不得手と入試傾向をにらめっこして決めるかもしれません。

体液電解質異常と輸液

コロナにより病院実習がビデオ講義になり、時間が相当余っているので、普段なら読まないであろう教科書的なものをたくさん読んでいます。

体液電解質異常に詳しくなる

某有名医師ブログで研修医向けに紹介されていた「より理解を深める!体液電解質異常と輸液 改訂2版」神戸大学腎臓内科・深川雅史監修・東京大学腎臓内分泌内科・柴垣有吾著・中外医学社・2006年を読んでいます。

チャネル的なイオンの動態は嫌いなのですが、腎臓における電解質動態には興味があったので非常に面白く読んでいます。

著書の半分はナトリウムとカリウムの動態とそれによる疾患が解説されています。人体における最重要イオンはナトリウムとカリウムみたいです。

この二つのイオンの動態が人体での水分移動だったり尿排泄に大きく関わるのですが、シンプルだけど非常に奥が深いです。

例えば「脱水」という症状でも単に血管内の水分が単純に減っているのか、細胞内の水分が抜けてしまっているのか?で大きく分かれています。

また、膠質浸透圧と張度という別の概念があるのですが、正直これを本当の意味で理解しているかは疑わしいです。

血管内と血管外

膠質浸透圧というのは血管内での浸透圧であり、張度というのは血管内と間質を合わせた浸透圧ということなのだと思います。体内の浸透圧を考える上で大事なのは細胞内、間質、血管内の3つのコンパートメントに分けることだと思います。

このうち細胞内vs間質+血管内での浸透圧を考えるのに使うのが張度で、細胞内+間質vs血管内で使うのが膠質浸透圧・・・なのでしょうか?

ここら辺がわかっているようで、わかっていません。

足の浮腫と脳の浮腫

足がむくんでる・・・なんていうと「足の浮腫だね!」なんて思います。実生活でもままあることだと思います。一方、脳浮腫というのはあまり実生活では聞きなれない言葉です。

実は浮腫にも2種類あるようです。

間質の浮腫と細胞内の浮腫です。足のむくみは間質の浮腫、脳浮腫は細胞内の浮腫です。

間質というのは簡単にいうと筋肉とか脂肪とかです。なので、水がたまってしまっても、そんなに問題ないかな?なんて思います。一方、細胞内に水が溜まってしまうと「細胞破裂?」が起こりそうでマズイ状態か?なんて思います。

いずれにしても、浮腫にも2種類ある、という知識を得られたことは大きいです。さらに本を読み進めて電解質に強くなりたいものです。

ドラマ”仁 JIN”から現代医療を考える

いまさら感もありますがアマゾンプライムでJIN-仁-を視聴しました。正直面白かったです。こんなに面白いとは思っていなかったです。

以下ネタバレ注意です。

脳外科医の南方仁

現代に生きる脳外科医の南方仁(医師14年目)は公園で頭部に重傷を負った急患を対応する。診察を進めていくと脳内に腫瘍があることに気づき、緊急開頭オペが始まります。

手術は成功に終わるのですが、腫瘍そのものが非常に奇妙でした。

なんと、胎児様の腫瘍だったのです。

術後、その胎児様腫瘍の入ったビンを眺めていると研修医から「開頭手術した患者が逃げ出しました!」との報告を受けます。

患者を探し回る南方仁は非常階段でその患者を見つけます。患者は救急対応バッグとなんと胎児様腫瘍が入ったビンを持っていたのです。

患者ともみ合いになり、ビンが投げ出されます。ビンをキャッチしようとした南方仁は階段を転げ落ちます。

そして、気づくと森にいて、なにやら人の声が聞こえます。

その声に向かっていくと、なんと着物を着たちょんまげ姿の侍が複数人いました。

時代劇の撮影か何かと勘違いした南方仁は侍に駆け寄りますが・・・

と、いう感じで南方仁がタイムスリップします。

第一話の感動名セリフ

第一話で恭太郎という侍の頭部外傷を手術するのですが、この場面が現代に生きる医者、特に外科医にはグッとくるものがあるのではないでしょうか?自分はまだ医者でもなにでもないですが、妙に心に深く刺さりました。

江戸時代の手術道具もなにもない中で南方仁はこう自省するのです。

「満足な道具も薬も無い中で手術をしている。とても簡単な手術がいまなら青息吐息だ。これまで手術を成功してきたのは俺の腕じゃなかったんだ。いままで誰かが作ってきてくれた薬や施設、知識だったんだ。そんなものを無くした俺は痛みの少ない縫い方ひとつ知らないヤブだ。14年も医者をやって俺はそんなこともしらなかった。自分がこんなにちっぽけだったことを俺は知らなかった。謙虚なつもりだったけど、俺みたいなヤブができる手術だけ選ぶなんて、考えてみれば随分ふざけた話だ。」

医者に限らず現代に生きるすべての人が立ち返って深く考えるべきテーマなのではないでしょうか?

スマートフォンやパソコンがあればなんでもできてしまう時代です。ハイテク機器があれば、知識なんかも覚える必要すらなく親指ひとつで得られることできる時代です。

でもそれはわたしたち自体が進化したのではなく、あくまで機械がやってくれているのです。

最新テクノロジー依存

自分は何でもかんでも最新テクノロジーを活用して、物事を効率化するのは好きでありません。

Apple Pencilは便利ではありますが、やはりペンで紙に書くという行為や感覚が好きです。たとえそれが非効率的だとしても。

全くテクノロジーを受け入れない生活はこの時代で生きるには不可能です。なので、少しずつ、ゆっくりと受け入れていくのが良いと思っています。

コロナ体制下の病院見学

コロナ第一波が落ち着いて来ましたが、病院見学の再開のメドはたっていません。探せば見学を受け入れてくれるところもあるでしょうが、行きたい病院を見学しないとあまり意味がありません。

オンライン病院見学

社会がこういった状況なので病院見学もオンラインで行なっているところが多いです。

レジナビといった医療関係のリクルート情報会社が特集を組んで有名病院などの病院紹介動画を公開しています。

また、病院が独自に紹介動画を作成して、自施設に所属する初期研修医を使って後輩にラインで情報共有しているケースも出てきました。

病院紹介動画の内容

正直言ってオンライン病院見学の動画はあまり意味がないと感じました。ホームページに書いてある内容が多いですし、初期研修医の座談会みたいなコーナーも無難なことしか言ってません。

病院見学で重要なのは実際の職場の雰囲気をつかんだり、上級医と研修医の関係性、はたまた当直がどういう体制で月に何回あるか?、実際の給料はどれくらいになるか?を確かめることです。

当然、このようなオンライン病院紹介動画ではここらへんのことは知り得ません。

ZOOM病院見学

少人数ですがZOOMのようなオンライン会議システムを使用して病院見学(というか病院紹介)を行なっているところもあるようです。

どこまでざっくばらんに回答がもらえるかわかりませんが、それなりに役に立ちそうな気がしています。コロナが流行している体制下では今後このようなオンライン会議システムを使った病院見学が主流を占めるかもしれません。

早め早めの病院見学

自分はすでに20を超える病院を見学しました。まわりの人からは『そんなに見学する意味ある?』なんて挑発されていますが、全国の病院をお客様待遇で見学できるのはいまこの時期だけだったのでよかったと思います。しかも、after コロナではリアルな病院見学というシステムは半永久的に無くなってしまうかもしれません。そう考えると、早め早めに病院見学をしておいたことは非常に貴重な体験であったと思います。残念なのはまだまだ行ってみたい病院があったことです。

MARCHコスパ最強説

ツイッター界隈の医クラではちょっと前になりますが、この埋め込みツイッターが話題になりました。

MARCHとは?

MARCHとは明治(M)、青山学院(A)、立教(R)M、中央(C)、法政(H)大学の頭文字です。だいたい同じくらいの偏差値と人気があります。最近は明治の人気が高まっています。

その他にも早慶上智とか日東駒専なんていうくくりもありますね。早慶上智にICUを加えるとか加えないとか色々ありますよね。時代によってちょこちょこ入れ替わりがあると思います。

MARCHのコスパ

これは自分の個人的な感想なのですが、MARCHで美人というのはコスパ高いのかもしれませんが、なんか中途半端です。

正直なところ、早稲田慶応とMARCHなんてそこまで難易度も変わらないので、どうせなら『早稲田慶応で美人』というのが最強のコスパなのかもしれません。ラーメン屋で普通のラーメンを頼むのか『トッピング全部乗せ』で頼むのか?そういったレベルの話のような気がします。

また、早稲田や慶応に入学すれば周りは全員高学歴です。MARCHの人でも早稲田や慶応、東大の人たちと出会うのは難しいことではない(特に美人なら)ですが、早稲田、慶応に入った方が出会う母数は果てしなく広がりますね。

というかなんかMARCHという響きが嫌。高学歴でもないし、低学歴でもない・・・非常に微妙な立ち位置にいる大学群だと思います。

ただ、人生で何に重きを置くか?の価値観は人それぞれですから社会で最低限必要と思われる学歴(大学)に最少の労力で入り、人生を謳歌する・・・というのはそれはそれで正しいことです。あくまで上記に書いた事柄は自分の感想・感覚です。

コロナ下の医学部の病院実習

各医学部の病棟実習は中断されているところが多く、映像実習というよくわからない実習を行なっている(ところが多いと思う)。

コロナ時代の病棟実習

こういったご時世なので医学部5年、6年で行われる病棟実習は病棟では行われずにインターネットを介して映像授業が行われている。

各大学趣向を凝らしている・・・と思いたいが、おそらくどこの医学部も大した価値のない映像授業を行なっているだろう。

・・・と書くと大学側に批判的と思われるが、そうでもない。いやこういう感じでいい。座学講義に毛の生えたレベルの今の映像授業で良い。毎日のdutyな時間も少ないし、課題もそれほど面倒でないからだ。

コロナ対応で何かと忙しい大学病院の手を煩わせるのはこちらとしても気が引ける。だから”なんとなく実習してる感のある映像授業”で十分なのだ。

そもそも、リアルでの病棟実習もあまり身になるものでもない(弊学のは)ので、このまま2年間は映像実習の時代が続いてもらっても一向に構わない。

時間余りの時間に何をするか?

映像実習の拘束時間は短いので、毎日相当に暇である。

なので自分は国家試験用の映像授業を毎日コツコツとみています。自分はmedu4という会社を利用しています。講師のDr.東海林穂澄は東大Ⅲ出身のエリート。講義内容も教え方も良く、一気に医学的知識が高まるとともにモチベーションもアップします。

近年の国家試験はこのような医師国家試験対策の映像授業会社のクオリティーが上がっており、また、国試勉強開始時期の早期化が強まっており試験自体が難しくなっています。国家試験はだいたい毎年90%の受験者が合格しますが、母集団のレベルが上がっており、90%取るのが難しくなっています。

ですので、今この天が与えた時間を国家試験の勉強にあてない理由はどこにもありません。国家試験の勉強しても全然時間あまりますしね・・・。

恐らく、いま国家試験の勉強をしていない人は試験前にかなり苦労するでしょう。まあ、国家試験が難しくなったといっても実際はそこまででもありません。いつの時代も前もって計画的に勉強している層は合格します。問題は国家試験の意識が高くも低くもない中間層です。こういった層は全体の勉強の進捗具合の雰囲気をみて勉強を進めることが多いです。なので、こういった層で出遅れ気味になっている人たちが残念ながら不合格となると思います。

最後の自由時間

学生時代は社会人と違って時間に余裕があります。コロナ下でさらに時間に余裕をもっているのがいまの学生です。

ですので、自分は国家試験の勉強に加えて英語での医学の勉強(usmleではない)と新たな語学をひとつ勉強しはじました。

マッチングの面接で『コロナで実習ができなかったと思うけど、何に時間使ってた?』なんて質問があるかもしれません・・・。

未来を生き抜く免疫パスポート

日本のコロナ情勢も一段落ついたのでしょうか?しかし、依然としてウイルスの脅威がどれほどのものかはわかりませんし、ワクチンや特効薬開発も進んでいない今日この頃です。

免疫パスポート

新型コロナに罹患して回復した人だけがもつというコロナウイルスの抗体。これがキチンと新型コロナウイルスに対して抗体として働くのであれば、この抗体をもっているひとに対して免疫パスポートを発行してもいいと思います。しかし、いまアメリカなどで検査して認められている『新型コロナの抗体』は再度罹患したときに正常に働くかどうかは未知数と言われています。ですので、現段階では抗体が検出されたとしても免疫パスポート的なものを発行する意味は薄いと思います。

新型コロナ罹患パーティー

アメリカなどでは抗体を獲得するために敢えて新型コロナに暴露されるパーティーに参加するひとが増えているようです。緊急事態宣言で就業がままならない人たちにとっては経済のストップは死活問題であり、さっさと新型コロナに罹患して抗体保有してしまった方が仕事ができるじゃないか!!ということなのでしょう。確かに気持ちはわかるところです。自分も自分が死なないという予測が立つなら(実際は予測など不可能)効くか効かないかわかりませんが、さっさと抗体を持ちたいです。しかし、日本の現状を考えると積極的に抗体をもつ必要性もまだ感じないところではあります。

新型コロナの遺伝子変異

さて、自分としては新型コロナ罹患パーティーなるものは反対派ではあるのですが、そういうことを行なっている人たちを非難することもできないです。なぜなら、ウイルスというものは変異するものであり、新型コロナとてウイルス。この先、凶暴なウイルスに変異するのかただの風邪ウイルスにトーンダウンするのかはわかりません。もし、凶暴なウイルスに変異した時に、変異する前の新型コロナウイルスの抗体を持っていると重症化しない・・・としらどうでしょうか?現に日本をはじめアジアの地域では欧米に比べて罹患率も死亡率も低くなっています(データに信頼性が高く無いので諸説あると思いますが)。これについては元々もっている遺伝子によるもの、幼児期にBCGを投与しているなどなどありますが、新型コロナが中国で発生されたものとされていることを考慮すると、もともとアジアに存在していたコロナウイルスに対する抗体をアジア人は保有していた・・・と考えられます。コロナウイルスにも色々な株があり、アジアに多く存在する株に常に罹患しているアジア人は新型コロナウイルスに耐性があると考えても矛盾はしません。

新型コロナパーティーは悪か?

やはりどう考えても効くか効かないかを考えなくても、新型コロナの抗体は欲しいところです。ウイルスの悪性化次第によっては、いま罹患して回復したひと以外は更なる死亡率を叩き出す”新型”新型コロナウイルスと対峙しなければならなくなると思います。こう考えると、いま病院の最前線で診療に当たっている医療関係者は無症状の罹患者も多くいると思うので、”新型”新型コロナウイルスに対して協力な武器を持っているのかもしれません・・・。

乱世のエビデンス厨

医学や医療を行なっていく上でエビデンスは非常に重要なのはわかるのですが、新型コロナウイルスみたいな未知のものに対してもエビデンスを求めるってどう思いますか?

エビデンスでしか動けない医者

医療っていうのはエビデンスに基づいたガイドラインに沿って行うのが中心だと思います。エビデンスの無いものについては病院内でしかるべき議論を行なって、患者同意を取ってから治療を開始するのだと思います。

確かに医療にエビデンスは重要です。基本的にはエビデンス命です。

日頃からガイドライン通りにしか診療をしていない医師はエビデンスしか信じないと思います。エビデンスの無いものは価値がなく、何かあれば『エビデンスは?』という切り返し。これは医師に限らず医学生でも同じです。

例えばAIDSのようなまだまだ未知の病気について、新しい考え方を医学生としても聞いてもらえないし、議論にもなりません。教科書に書いてない事柄や権威のあるモノや人物以外のことは聞く耳をもたずです。

新型コロナにエビデンスは必要か?

新型コロナの診療においてもエビデンスは重要だと思います。しかし、どこの国もどの機関も新型コロナを必要にして十分な分析を可能にする情報を持っていないと思います。だから、少々科学的な手順から外れているような研究も受け入れられるべきだと思います。

ツイッターの埋め込みのように、疫学研究をするには条件が悪いようなものでも、何かしらの意味や発見があるはずです。政府やWHOなどの組織は図体が大きいので機動的な動きをするのは難しいです。ひとりの医者ができる範囲で取れる情報でエビデンスを完璧に満たすのはかなり厳しいです。

代替案のない否定は無意味

『何かの行動に対して否定だけして代替案のない人』というのは非常に多いです。正直なところ、否定するだけなら小学生でもできます。ただの文句です。

否定と代替案はセットでないとコミュニケーションとして成り立たないと思います。今回のナビタスクリニックの調査に対して『科学的な手順を満たしていない意味のない調査』と否定するのは良いのですが、その否定した医師は新型コロナに対して何をしているのでしょうか?一緒により良い調査になるように手を貸してあげればいいんじゃないでしょうか?

医学生のレベルでもこういった『否定はするが代替案は無い』人たちはいっぱいいます。80%の医学生はこういう系の人です。下手すると『ツッコミどころが満載笑』みたいな態度を取ってくる人もいます。そういう人に『じゃあ代替案ありますか?』って聞いても返事は無いんですよね。あったとしても議論に値しないような稚拙な案だったりします。

今回のナビタスクリニックの調査を軽々しく否定した外科医の先生には、実行可能な科学的手順を踏んだいち開業医ができる新型コロナの疫学調査の方法があるか聞いてみたいですね・・・。