医学部にいる一定層はなにか辛いことがあればすぐに『医学部やめたい』と言います。99.9%の医学生は辛いことへの精神的自己防衛のために言っているに過ぎないと思います。少なくとも自分の周りではそうです。でも、医学部全体でひとりくらいは本当に死んでしまいそうな人がいます。

手のひら返しが上手い医学生

医学部で進級してゆくには多くの勉強時間や実習をこなしていく必要があります。確かに一時的に体力的にも精神的にも辛いこともあるかもしれません。医学生の一定層はこういう時に自分自身におまじないをかけるように『医学部辛い、やめたい』と教室、廊下、図書館、ツイッター上とどこでも叫びます。

辛いのは本当なのでしょうが『やめたい』とは本気では思っていないでしょう。ただ、そう言うことによって自分自身を慰めているにすぎません。自分は辛い時こそ楽しいことを考えよう、というプラス思考なのでこういった人たちの喚きは非常に不快です。ひとが必死にプラス思考にもっていこうとしているのにその足を引っ張っている形になります。

上記のツイッター埋め込みににもありますが、こういった『やめたい系医学生』のほとんどが辛い時期を乗り越えると『俺(あたし)はあの辛い時期を乗り越えた人間』になります。あんだけ辛いとかやめたいとか言ってたのにその時期のことを『あんなの余裕っしょ笑』みたいな感じに変わってしまいます。でも、新たに辛いことが発生するのでまた『つらいやめたい厨』に変わってしまいます。

恐らく、在学中も研修医中もレジデントになっても専門医とってもずっと医者は辛いと思います。なので、そういう人は人生ずっと『辛いやめたい』と言ってるでしょう。

ツイッター上での意見

これは『辛いやめたい病』にかかっている人には言ってもいいと思いますが、若干名病気などで本当に辛いと感じている人もいるのでそういう人に言うのはダメでしょう。

というか『医学部辛い・やめたい』というのは『勉強やめたい』と言った方が良いんじゃないでしょうか?

医学部やめて適当に大学に入り直して就職しても、結局就職先では勉強がまっています。もちろん医学部との勉強とは質が違ってくるかもしれないので、本当にやまめてそっちの道に進んだ方が本人にしたら幸せなのかもしれません・・・。

匿名の声に簡単になびいてはいけない

確かに辛さなどを自分の中に溜め込むのはあまりいいことではないと思います。たまには吐き出すことも大事なのかもしれません。

しかし、『医学部辛い・やめたい』と思っている人が多いからといって医学部をやめるのは非常にもったいないと思います。少なくとも卒業しないと国家試験を受ける資格がなくなってしまうので卒業だけはしましょう。

全国に1万人弱の医学生がいますが、『医学部辛い・やめたい』と言う声に安易になびいて本当に辞めてしまう人も一定数いると思います。そういうひとも、もしかしたらプラス思考のひとたちと付き合っていたら、やめるという選択肢は取らなかったかもしれません。

なので、なるべくなら『医学部辛い・やめたい』と言う層とは距離をおいて医学部生活を送ることが人生を楽しく生きるコツなのかもしれません。